見出し画像

東京03の飯塚さんが審査員でほっとした話

今年の春ごろだったか、気になることがあった。

細かい時期は忘れたけれど、ある番組に、賞レースで審査員をしたことがある芸人さんが数人出ていた。

そこで東京03の飯塚さんが、審査員の仕事についていくつか質問していたのだけど、その内容がとてもリアルで、あれ、もしかして飯塚さんて審査員やりたいのかな?と思った。

すこし意外だった。

以前、若い芸人さんが言っていた。

ライブをすると必ず飯塚さんは舞台袖で最後まで観ていてくれて、感想をくれる。ほかの先輩がいなくても、飯塚さんは必ず見ていてくれる。自分の事務所の後輩でも、他事務所の後輩でも。

ほかにも、飯塚さんは、あまり露出のない芸人さんをこの子たちが凄いからとテレビで紹介したり、一般人が気がつかない芸人さんのスキルを取り上げたり、とにかくお笑いへの愛が強い印象だった。

そういった姿が、審査員をやりたがる人というイメージに少しそぐわなかった。

本当に勝手な見方だけれど、お笑いコンテストに限らず、審査員をやたらとやりたがる人は、なんとなく信用できない。

審査の結果は、対象者の人生を変えてしまうこともある。そんな仕事は恐れ多い、本当に自分がやっていいのか迷う、でも誰かがやらなくてはいけない。それくらいの人に任せたい。

大事に思うものやこと、人に対して、愛情と謙虚さがある人。

若手を応援したいけれど、審査員をやるのは怖い。頑張っている全員に対して優劣をつけることになるし、自分のコメントがその人たちの行く末を決めてしまうかもしれない。自分がやっていいのだろうか。

勝手に飯塚さんはそのような人だと思っていたので、賞レースの審査について熱心に質問する姿を見て、少しだけがっかりした。審査員って、やりたくて目指すものなのかな?と。

ところが、今年のキングオブコントの審査員に飯塚さんは選ばれていた。

かまいたちの山内さんが、今年の初めくらいに審査員の話がきたと言っていたので、あの番組を収録したときはきっともう話が決まっていたのだと思う。

良かった。

あの時点で、もうリアルに審査することを想定して、経験者にいろいろな質問をしていたんだ。

ダウンタウンの松本さんが言っていた。

若手は飯塚さんに審査してほしがっていると。飯塚さんは、グイグイと審査員になったわけではなく、きっと今までのお笑いに対する姿勢を買われて審査員に推されたんだ。

うまく言えないけれど、なんだかほっとした。

私は東京03が大好きだ。

でもじつは、彼らのコントで笑ったことがない。それは、彼らが凄すぎるからなのだけど、飲み屋で3人が喋っている様子などを見るともう自然体すぎて会社の先輩と飲みに行っているようにしか思えない。

でも、3人の生きざまもテンポもキャラも好きだ。それに年末の角田さんの歌をとても楽しみにしている。

今年は審査員の話も、マジ歌に盛り込まれるのかな。

キングオブコント、たくさん笑わせて頂きました。出演者、審査員の皆さん、スタッフの方々、お疲れさまでした!ありがとうございました!