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短歌

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ウメガカが詠んだ短歌です。
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#推し語り

短歌「歴代の推しが教えてくれたこと」(2)

「歴代の推しが教えてくれたこと」から始まる短歌10首です。 ※前回の10首はこちら↓ 歴代の推しが教えてくれたこと 裏切られても嫌えないこと 歴代の推しが教えてくれたこと 役には立たぬ淡きときめき 歴代の推しが教えてくれたこと ギャップがあると軽率に沼 歴代の推しが教えてくれたこと 働きすぎは体に悪い 歴代の推しが教えてくれたこと 青天井は悪い文明 歴代の推しが教えてくれたこと 蠱毒、粉塵爆発、地獄(ゲヘナ)   歴代の推しが教えてくれたこと 刀は室内戦に向

短歌「歴代の推しが教えてくれたこと」(即興10首)

思いつくままに詠みました。途中で「これシリーズになるのでは?」と気づいたので、とりあえず10首詠んでみました。 歴代の推しが教えてくれたこと「愛のためなら悪役になれ」 歴代の推しが教えてくれたこと「それでも君は善人であれ」 歴代の推しが教えてくれたこと「冷酷はいい、非道になるな」 歴代の推しが教えてくれたこと「命は巡る、されど戻らぬ」 歴代の推しが教えてくれたこと 美学を持ってるヤツが最強 この辺りは歴代推しが言いがち(体現しがち)なセリフを思い出しながら詠みまし

推し短歌(行き場のない感情編)

①この世には君と僕しかいないって思った夜も電車に乗った 推し活をしている時って推しと目が合うだけで「この世には推しと私の二人っきりしかいないのでは?」などと思ってしまうことがあるのですが、それ程までにきらめいていた瞬間の後も、人生は続いてしまうものです。 非日常が終わっちゃった後は普段乗らない夜行バスから降りて、地元の電車を乗り継いで日常に帰っていきます。自分にとっては多分「(地元の)電車に乗る」というワンクッションがある意味大事なんだろうなと思っていて、異界からの帰還手続

推し短歌(フリーズこと梅ヶ香夕吾という男編)

幾千の夢から覚めてもまた会おう忘れないからきみの本名 本名で付き合ってきた親友が夢を叶えて芸名の方で有名になり、たくさんの人にたくさんの夢を見せている。いつか、もしその夢が終わってしまったとしても、きみの人生は終わらないのだから、ここにきみの戻れる居場所を残しておくよ。 というエモい歌かと思いきや、私の推しの梅ヶ香夕吾(注:2014年にフリュー株式会社から発売された3DSゲーム『ハマトラ Look at Smoking World』に登場するキャラクター)について詠んだ歌

推し短歌(月曜日編)

①月曜の23時に丁度いい激安茶葉で淹れた2杯目 月曜の夜って、ほっと一息入れたくなりますよね。 まだ一週間始まったばかりなので多少元気。だけど、逆に言えば次の休日まで最も遠い日なので、一番元気を温存したくなる日でもあります。 チャージではなく、温存。 つまりは専門店のちょっといい茶葉ではなく、スーパーのワゴンセールで買った、安くてそこそこうまいティーバッグが丁度いい……という塩梅です。 もちろん、いい茶葉のことは大好きなのだけど、手軽&気軽に飲めるお茶だからこそ、ほっと落ち

短歌(死の淵で輝く推しへの賛辞編)

いよいよ明日! 文学フリマ東京36にて、日常生活やオタク的性癖について詠んだプチ短歌集を頒布します! 日時:2023年5月21日(日) 12:00〜17:00 場所:東京流通センター 第一展示場【R-17「梅ヶ香堂」】 ※イベント詳細はこちら 新刊に収録予定の短歌のうち、今回は「推し」をテーマに詠んだ歌を紹介します。 もしお気に召しましたら、Twitterやnote(随時更新中)に投稿している、他の作品もご覧になってもらえると幸いです。 【9/24追記】note投稿企