高校GIGAって始める前から失敗の予感
今日、県内の管理職の先生から電話を頂戴した。内容は本校がiPadを導入しているが、ルールブックのような物があったら見せてもらえないか?という内容だった。全く知らない先生でもなく、むしろ一昨年くらいにはお世話になった先生だ。わかりましたと言って電話を切った。
その後資料を作っていて気づいた。この学校、どんな風にICTを使っていくのか?聞くのを忘れていた。と言うより、何も考えていないけど、とりあえず資料は欲しいという印象だったなぁ。それに対してこちらの取り組みをまとめた物を一方的に送りつけるのはどうしたものだろう。など考えたが、結果としては資料を送った。この学校の若い先生方と話したことがあったけど、まだ何にも決まっていないんです。って言っていたな。あれから半年過ぎても大して変わっていないのか。
去年は都内の私立中高の先生からも問い合わせがあった。かなり熱心に私のWebの動画を見て感動した。是非とも本校でもICTを取り組んでみたい。ひいては動画を作成してくれないか。それを全教員で見て研修する。そうまで言うならと、夏休み前に1時間の動画を3本作成。しかし、その後何も連絡無し。人が良いというのか、何と言うか、、、ボランティアじゃないのですよ〜。
これまでICTに取り組んできた先生は皆同じかもしれないけど、多かれ少なかれ同じようなガッカリを経験してきた事はあるだろう。この手のガッカリで、せめてもの救いは、自分自身がその事で学ぶチャンスを得たと言うことだろう。今回もこれまでの学校の取り組みを振り返ることが出来たし、この春の新入生にどのような資料を用意しようかなど新しい気づきも得られた。全て無駄だったとは言いたくない。
でも、よその学校の先生から頼られるのは正直嬉しい部分もあるし、自分で役に立つなら何でも手伝いますよって言うのはお人好しなのかな?しかし、しかしだよ、この手助けがICTを拡大していく役に立てばと言う思いは伝わって欲しい!と思う。依頼してくる先生もそれくらいは気づいてほしい。iPadやChromebookをせっかく導入したのだから(あるいはこれからするのだから)成功して欲しいと願ってのお手伝いなんだからね。情報だけ手にして、何もしないって事は最終的にその学校は失敗するでしょう?
失敗が見えるような出来事が周辺で多く見られる昨今、一番の問題は教師のマインドセットだと思う。やっていることに確信が持てないって事かな。ICTを教育に活用するって事はものすごく大きな影響があるのだけど、それに懐疑的な先生が多すぎる。腰が引けている先生に限って、能書きをたれる。教師の一番ダメなところ。やりもしないで偉そうに口だけ達者なのは職業病なのか?これからの社会を背負っていく若者を育てているという誇りや自分が若者を導いているという責任を感じていないというのは何とも情けない限り。いよいよこの春から高校GIGAが始まります。文科省もマジで本腰入れて取り組んで欲しい。
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