駿河健康ランド

駿河健康ランドは、国道一号線沿いに東京方面から静岡へと向かう途上にある大型の温浴施設付きホテルです。愛称は「するけん」。温浴施設にかなり力を入れており、温浴施設付きホテルというよりは、ホテル付温浴施設と言った方がいいかもしれません。国1を走り、静岡市に入ってすぐあたりにあります。

駿河湾に面する、どどんと大きなホテルの2階がまるごと温浴施設フロアになっており、多彩なお湯が楽しめます。スタンダードな白湯はもちろん、鉱石の湯やジェットバス、ゲルマニウム湯、110cmほどの深さのある立ち湯に寝湯、そして、歩き湯といった変わり種も。お風呂のテーマパークのような様相です。

そしてサウナ。サウナの種類もお湯に負けず劣らず豊富です。低温・高湿のミストサウナ、おなじく低温・高湿ですけどスチームの巡りが激しい塩サウナ、やや低温で寝転がれる漢方サウナ、王道な上にBGMなしのフィンランドサウナ、高温でカラカラの昔ながらの王道サウナ、そして、室温7℃のアイスサウナとよりどりみどりです。

サウナの楽しみ方は人により、時により千差万別ですが、するけさんさんであれば、ニーズに合うサウナが見つけられるのではないでしょうか。

おじさんがお邪魔したのはフィンランドサウナです。室温は90℃ほど。10人ほどが座れる座席でひな壇は2段。以前はロウリュ&アウフグースのサービスもしていたそうですが、現在はご時世という事で休止しているとの事です。それでも、BGMもなく静かな室内でじっくり蒸されるのは、なんとも気持ちが良いものです。壁面は大きくガラス張りになっており、そこから雄大な駿河湾が望めます。海を見ながら蒸されるのって、いいですよね。

十分に蒸されたら水風呂へといきましょう。水温は18℃ほど。広くて伸び伸びと浸かれます。水風呂の正面にはあかすりルームが鎮座しており、ああ、やってみたいなあと思わせる導線になっています。

喉を通る息に冷たさを感じる程に冷えたところで、外気浴へ。水風呂を出て、すぐ左手が露天スペースになっています。が、ちょっと待った。実は露天スペースへ行くまでの間に、なんと製氷機が置いてあるのです。浴室に、氷です。そんなのもう、貰うしかないじゃないですか。

氷をひとつまみ口に含んで露天に出ると、各種のつぼ湯と共に休憩用の椅子が並んでいます。椅子に座ると飛び込んでくるのはもちろん、駿河湾です。外気に吹かれながら存分に目から整っていきましょう。気持ちいい。

そして2セット目以降に突入なのです。よりどりみどり、いろんなサウナを楽しんでいきましょう。ちなみにするけんさんでは、サウナ室で目を瞑って熱さと向き合っていると、がり、ごり、と音がします。そうです、氷を口に含んだおじさん達が、程よい大きさにまで溶けた氷をボリボリやっているのです。冷たそうで最高です。

サウナを存分に楽しんだら、サ飯です。1Fにおりて蕎麦や定食を頼むのも良し、最上階まで上がってレストランで食べるもよし、です。ひとつの建物の中で、全てが完結するほどの充実ぶりです。サウナを出て、少し離れた場所のご当地グルメもいいですが、出て即ご当地グルメが食べられるなんて美味いのが約束されているようなものです。

特に車で静岡へと訪れようと考えている方であれば、拠点としてするけんさんを押さえておき、そこから静岡市外へと繰り出す、なんて言うのも良いかもしれませんね。オーシャンビューを楽しみながらサウナや食事を楽しみたい方も、ぜひ。


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