桃沢野外活動センター

桃沢野外活動センターは、新東名の長泉沼津ICを降りて15分ほど。山の中にあるアウトドア複合施設です。桃沢川沿いに設けられた自然と調和した施設には、薪ストーブを備えたコテージに加え、備え付けのテントもあります。さらにBBQも楽しめるスペースや持ち込んだテントを設置できるテントエリアまで。身近に自然を感じられるつくりとなっています。

都会の喧騒から離れ、のんびり自然を楽しむにうってつけの施設です。ですが、なぜ、サウナおじさんが紹介しているのでしょうか。そう、あるのですよ。サウナが。

桃沢野外活動センターには、男子用・女子用と使い分けられる2室のサウナ室を持つ「フォレサウナ」棟があるのです。野外キャンプ施設にサウナがある。キャンプ好きにはたまらない組み合わせです。

サウナ室は、温浴施設のように広々しているというわけではありませんが、コンパクトで何より清潔です。サウナ棟のドアを開けると、洗面台付きの更衣室が用意されています。これだけでも嬉しいものです。服を脱ぎ、用意されているふかふかのサウナマットを持ってドアを開けると、そこはサウナ室……ではなく、シャワールームとなっています。

更衣室にシャワールームが完備されているサウナ小屋なんて、なかなかありません。コンパクトに欲しいものがまとまっています。それがまたたまりません。シャワーで体を清め、水分を拭き取ったらさらに奥のドアを開けると、お待ちかねのサウナ室です。

サウナ室は4人~6人くらいが定員かな、というほどのコンパクトな部屋となっています。それでもきちんとひな壇が設置されており、メトスさんの温度計も。温度は80℃程になっています。

サウナマットを敷いて腰を掛け、存分に暖まりましょう。サウナ室内はTVやBGMなどはなく、とても静かです。かすかに聞こえる自然の環境音を聞きながら、熱と自分に向き合えます。

おじさんが伺った時は、たまたま一人だけでした。さながらちょっと広めのプライベートサウナです。キャンプ場ということもあり水着着用で入ったのですが、環境とタイミングによっては裸で入っても大丈夫ですね。

存分に蒸されたところで、水風呂に…と行きたいところですが、水風呂は用意されていません。なんてことだ。せっかく自然の中でサウナ浴をしたのに水風呂に入れないのか。ガッカリする方もいらっしゃるでしょう。

が、あるのです。あるのですよ。水は。そう、桃沢川です。実はこの施設、水風呂は無いのですが、川に入って冷えることができるのです。実はおじさんは、これがやりたくてこの施設に来たのです。情報源は、Moriko Summerさんのこちらのnoteです。

サウナ室をでたら、シャワールームで軽く水を浴び、更衣室に用意しておいた上着をひっかけてサウナ棟の外に出ます。そしてちょっと歩いて桃沢川へと降り、ざぶんといくのです。

おじさんは川で冷えるのは初体験でした。水温は程よく低く、何より流れています。水が。まさに自然のバイブラ。川の位置取りによっては、体に水が注ぐような場所へ座ることまで可能です。自然の清流ですのでカルキなどは含まれません。水道水とは少し違う感触。耳元に聞こえるのは川のせせらぎ、そしてふわりと鼻に届くのは苔むした香り。川ならではの感覚を楽しみながら冷えていきましょう。

存分に冷えたら、川から上がって休憩です。場所はと言えば、岩です。椅子などいらぬ。岩だ。川沿いの岩に腰掛けて休みましょう。おじさんは一応アアウトドア用のデッキチェアを持参したのですが、正直、そのまま岩に腰掛けた方が速くで快適でした。

目の前に広がるのは川、そして森。外気浴というよりも森林浴です。いつものサウナ→水風呂→外気浴とはちょっと違う、サウナ→川で沐浴→森林浴というセットメニュー。目を閉じれば聞こえるのは川のせせらぎに野鳥の声。なんとものどかです。

そしていつものごとく、何セットかを繰り返して楽しみましょう。

ちなみにこちらの施設、サウナのみを利用する日帰りも可能ですが、やはり本命はコテージやテントに宿泊してのプランでしょう。

サウナの他にもお風呂棟も用意されており、そちらで入浴も可能です。お風呂に入れるキャンプ地というわけですね。

自然の中でゆっくりと過ごし、サウナ浴。そしてBBQを楽しんだ後は、薪ストーブで暖まりながらコテージで過ごす。いいじゃないですか。

新東名のインターから近いというのも魅力です。日々の喧騒を離れ、のんびりと自然を感じながら過ごしたい。そして、ついでにサウナも楽しみたいという方にはうってつけの施設ですね。

サウナ室の方も、基本は男女で分けての利用となりますが、空いている場合にはご家族で一緒に入るという運用も可能とのこと。気の置けない顔見知りと楽しめるサウナは、またひと味違う体験になりますね。

のんびり自然を感じたいかた、そして、水風呂ではなく川に行きたいという方、一度体験してみてはいかがでしょう。ちなみに川で冷えたいという場合には、ビーチサンダルを用意していくのがおすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?