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奥田@有料版vol.50:実効税率のウソ【本記事は無料で読めます】

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<2016/06/08配信>
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奥田雅也の
「無料メルマガでは書けない法人保険営業ネタ」
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奥田@有料版vol.50:実効税率のウソ
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いつもお世話になります。
奥田です。


とある研修会サイトで

法人実効税率が計算できるソフトが公開されています。


法人所得額を入力すれば
あくまでも概算ではありますが、
目安の税額と実効税率が
算出されます。


このソフトで遊んでいた時に
ふと思ったのは、
保険業界は税が好きなのは
あくまでも保険を売るためだけの
税情報だということです。


実際にこのソフトで算出した
法人所得金額と
法人税額・実効税率を
列記します。


<法人所得100万円>
法人税額:21.42万円
法人実効税率:21.42%

<法人所得200万円>
法人税額:42.84万円
法人実効税率:21.42%

<法人所得300万円>
法人税額:64.26万円
法人実効税率:21.42%

<法人所得400万円>
法人税額:85.68万円
法人実効税率:21.42%

<法人所得500万円>
法人税額:108.92万円
法人実効税率:21.78%

<法人所得600万円>
法人税額:132.15万円
法人実効税率:22.02%

<法人所得700万円>
法人税額:155.36万円
法人実効税率:22.19%

<法人所得800万円>
法人税額:178.58万円
法人実効税率:22.32%

<法人所得900万円>
法人税額:212.72万円
法人実効税率:23.64%

<法人所得1,000万円>
法人税額:246.78万円
法人実効税率:24.68%

<法人所得1,500万円>
法人税額:416.57万円
法人実効税率:27.77%

<法人所得2,000万円>
法人税額:585.96万円
法人実効税率:29.30%

<法人所得2,500万円>
法人税額:755.19万円
法人実効税率:30.21%

<法人所得3,000万円>
法人税額:924.35万円
法人実効税率:30.81%

<法人所得5,000万円>
法人税額:1,600.65万円
法人実効税率:32.01%

<法人所得1億円>
法人税額:3,290.86万円
法人実効税率:32.91%

※実際の税額とは異なります。

※サイトにも記載がありますが
あくまでの概算ですから
細かいツッコミはご遠慮下さい。


この数字を見ていて
「あれ?」って思いませんか?


ご存知の通り、
法人税率は所得額が
800万円以下と800万円超で
異なります。


法人事業税は所得額が
400万円以下
400万円〜800万円
800万円超
でそれぞれ税率が異なります。


簡単にいれば、
800万円超の部分だけ
税率が異なりますので、
800万円超の部分が
多くなればなるほど実効税率は
上がるということです。


法人所得1,000万円なら
実効税率は25%です。


こうやって改めて見ると
法人保険の設計書に表記している
法人実効税率は何だったのか?
と考えさせられますね。


当然ながら、
保険に加入するとあたかも
節税になると「誤認」させて
保険を売るためですよね(笑)


募集人に対して
あれだけ「誤認」させるなと
指示するくせに
自らが作る資料で「誤認」させて
保険に入らせるとは・・・(爆)


それはさておき・・・


しかも何度も過去のメルマガで
書いてきましたが、
実質返戻率自体がウソなので
法人設計書にある効果表は
「ウソだらけ」というのが実態です(笑)


幾ら払って幾ら返ってくる
という単純返戻率の表記だけで
十分です。


この法人実効税率を
キチンと説明出来ている
保険営業パーソンは
かなり少ないのではないでしょうか?


たまに顧問会計事務所が
提案してきている設計書でも
実効税率32%というものを
見かけますので、
会計事務所も間違えているケースが
多くあります。


さらにこの表を見ると、
最近流行っている
「生活障害定期」に加入して
メリットがあるのは、
法人所得が2,000万円以上の
法人だけの様な気がします。


法人所得が1,500万円で
実効税率27%ですから
理論上は73%以上の
返戻率が確保出来れば
保険加入の意味はあります。


ですが、手元現金が
その分流出してしまうことと、
出口で赤字でなければ
メリットが取れない事、
さらには資金を固定してしまう
リスクを考えれば
提案する事の是非を
見直す必要が
あるのではないでしょうか・・・


法人によってはメリットがあるのは
事実なので否定はしませんが、
「全損だから良い」という理由で
法人所得が1,500万円に満たない
法人で提案することに
私は懐疑的です。

※あくまでも個人の意見ですから
参考にしないで下さい。


保険会社からの資料だから
大丈夫という訳ではないので
お客様にとって
本当にメリットのある提案を
心がけたいものです。


余談ですが、
某社が全損定期を改定して
返戻率は良くなったそうですね。


単純返戻率が85%以上あって
出口対策がキッチリと出来る
法人さんであればメリットは
十分にあると思います。


ただし、経営は生ものなので
当初予定していた出口対策の
変更はあり得ますので、
あらゆるオプションを検討して
おかれる事をオススメいたします。


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編┃集┃後┃記┃
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