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ぶー、お空へ 1

2020年3月14日。
ぶーちゃんが死んだ。
18歳と8カ月だった。

4匹飼っていた猫のうち、ぶーは我がマンションで生まれた唯一のコだ。
ぶーのお母さん猫は、3年前の同じ3月に死んだ。名前はちびという。
ちびは捨て猫だったので年齢は正確にはわからないが、亡くなったときは19歳ぐらいだったので、享年はぶーとほぼ同じだ。

こうして2匹の猫を3年間のうちに看とった。
その2匹が死ぬまでどんな経過をたどったか、書いてみたいと思う。

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4カ月ぐらいの頃かな

ぶーちゃん
平均体重 5キロ
既往症  8歳のとき血尿や尿結石(ストラベイト結晶)
     療法食をあげて約8カ月で完治も、2年ほど療法食を続ける。

ぶーは16歳になるまで、病気は尿結石だけだった。
しかしこの頃から食欲低下、下痢、腎機能の低下、白血球の増加が進んだ。
当時、あまり食べなくなったのは母猫が死んでさみしかったのかなと思っていたが、実際は老化と口内炎のためだろう。ただ、この頃は病院で点滴をしてもらえばすぐに元気になり、通院は半年後の指示。穏やかに過ごしていた。

ところが2018年7月、17歳の誕生日を迎えたあたりから白血球が大幅に増加した。白血球の正常値は19,500以下なのに30,200にまで上昇。甲状腺を疑って血清サイロキシンの値を調べてもらったが、とりあえず正常だった。

同年12月。白血球数は56,600まで増加。
腎臓の値も悪い。
もしかして腎不全? と言われる。けれど、いきなり腎臓がここまで悪くなるのもおかしいと思って、1カ月様子をみることにした。

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この写真が好きなのよね

明けて2019年1月。
腎臓の値は改善。たぶん歯周病(口内炎)との診断。
しかし、ぶーちゃんは頑として口を開けないので、お医者さんもじっくり口の中を見ることができない。そのため口内炎の様子は詳しくはわからないが、一瞬見えた口の中は真っ赤で、できものができていた。
白血球数は12月の頃よりやや改善。42,500。17歳という年齢と心臓に少し雑音があることから、全身麻酔で歯垢や腫瘍を取るようなことはしないと。つまり手術はもうしないと。以後、月1回程度通院。

4月。
体重は3キロ台に。
ふっくらとしているのがぶーちゃんだったのに、ずいぶんとやせてきた。
薬は抗生物質とステロイドを続けている。白血球数は3万超で推移。
その後、体重微増。
この頃はまだ庭にも出て、日光浴を楽しんでいた。

9月。
18歳と2カ月。発熱39.4度。白血球数はまた4万超に。

11月。
とうとう体重が3キロをきる。痛み止めのレペタン追加。もう血液検査も尿検査もしない。通院は2週間おきになった。

12月。
お正月までもつかなと心配していたが、抗生物質とステロイドと痛み止めをのみつつ年を越す。


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