見出し画像

平安神宮神宮奉納演奏2021

2021年9月3日、まさかのチケットが取れるという幸運に恵まれまして平安神宮奉納演奏に参戦させて頂きました。沼落ちしてからこっち恵まれ過ぎですね。満を持してやって来たKinKiコンで全落して号泣することになるのではないかとちょっと心配です。まあ、そんなことは今心配しても仕方ないんですが。

当日は朝から雨が降ったり止んだりで、出かける直前まで浴衣で参戦するかどうか迷ってたんですが、天気予報とにらめっこした結果大雨はなさそうなので着ていくことに。結果としては最中は雨もパラつくくらいで大したことはなく、浴衣参戦でも大丈夫でした。せっかく買った紫と白の市松模様の浴衣で平安神宮に赴くことができて本当に良かったです。

入場は18:40からだったので、特に早く行くこともなく10分ほど前に到着。同行のうちのアラフィフ男子と応天門を眺めながら少しだけ公園を歩きました。寺社仏閣好きの私としては応天門を見てるだけでも感動してしまって、こんな場所で演奏会ができるなんて素晴らしいことだなぁと噛み締めておりました。

発券を済ませ、応天門をくぐった先に見えた光景には驚きました。日が暮れかかった平安神宮内、大極殿をバックに設営されたステージ、そのステージが紫色にライトアップされていて何とも言えず神秘的な空間が作り上げられていたんですよ。これだけで、堂本剛という人のすごさがわかる。平安神宮をバックにして、何一つ霞まないステージを用意できるすごさ。

席は後ろから5列目くらいかな?着席してフェイスシールド装着、少し雨がパラパラ降ってきたので合羽を着る等していたら、ステージに立ち上る水の柱。もうここから幻想的な世界の始まりでした。すっかり日の暮れた平安神宮のステージに紫の羽織を着た剛さんが静かに登場。綺麗だった。全てが。

1曲目赤い鼓動のHeart、ピアノの伴奏で歌われていました。この日の剛さん、本当に声がよく伸びててロングトーンが美しかった。紫のレーザーライトの中で響きわたる剛さんの声。これが「バラードはまだ辛い」と仰っていた人の歌声かと胸にくるものがありました。この歌、演奏が終わってからのお話にもリンクするものがあって何年も前の歌だとは信じられない。まるでこの日の為にあるような歌だと思えたくらいなのに。

HYBRID FUNK〜GO TO FUNK、この3曲を聞いてる時は、私は剛さんを見ているようで見ていなかったような感覚があるんですよね。もちろん音楽や歌声は聴いている、でも聴きながら空に立ち上る何本ものレーザーライトを見上げて、ああこれは祈りの儀式なのかと思っていたような記憶があります。歌と音楽で祈りを空に届けようとする儀式なのかと。それくらいあの空に立ち上る何本ものライトがずっと心に残っています。

勃、愛の人。この2曲は大好きなので剛さんをしっかりと見つめて聞いていました。勃の炎の演出からの、愛の人。赤と青のライト、ステージの周りから漂ってくるシャボン玉。その中でハンドマイクで歌い上げる剛さん。「愛のひと、愛のひと」きっとそう簡単に歌える曲ではないと思います。でも私にはひたすらに美しく聴こえて、剛さんが与えてくれるものをただ真っ直ぐに受け止めていたかった。この日は、この時初めて涙が出ました。

プロジェクションマッピングを使った演出はこの後だったかな?多分皆さんのレポだと桜についてが多かったと思うんですが、私はむしろその前の緑と涙が流れるような映像が胸に残っています。大極殿に緑が映し出されている時、雨が上がって少し風が出てきていたんですよね。光と水と火と緑と風と、その全てを感じながら剛さんの音楽を聴いていたら、剛さんはこの空間に世界を作ろうとしてるみたいだなぁとふと思って。全てがここにあって愛もある。大きな何かに包まれてるようでとてもリラックスできて、このまま眠れたらよく眠れるだろうなと思ったのもこの辺りです。

たぶん私はこの辺の演出が一番好きだったんでしょうね。ステージを観ながらも周りの風景や空を眺めて、ああ、なんて気持ちのいい空間だろうと少し目を閉じたりもしていました。そうするのが正解のような気がして。

ここから最後のセッションに入っていきます。水のアーチの上を走る炎に、光の虹、よくこんな演出を考えつかれたものだと感動の一言。どこを見ていいか分からないくらいで、あっちを見たりこっちを見たり剛さんを見つめたりしていたらあっという間に終わっていました。長いようで短い不思議な時間。

その後は剛さんがバンドとコーラスの方々を1人ずつ紹介され、皆さんが先に退場されて、剛さんのお話を聞いて終了。この辺はTwitterでいくらでも出てきますので、割愛。

私はもちろん初めての平安神宮奉納演奏だったのですが、これは確かに神に捧げ奉る演奏であるなぁとしっかりと実感しました。ただ音楽というよりも、演出や照明、それら全てが合わさった一種の儀式のような空間。そこには祈りと愛があって、たぶんあれは心の底に神を信じるという気持ちを持っている堂本剛という人にしか作り上げられないものだと思います。美しかった。できることならまた来年も来たい。またあの幻想的な空間に居合わせることができたらいいと願います。

あの素晴らしい時間を作り上げてくださった全ての方と、堂本剛さん、そして今回平安神宮奉納演奏に来る機会を頂けたことを神様に感謝して。

あの真っ直ぐな祈りが通じればいいなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?