134冊目：ジャングルの王者ターちゃん♡／徳弘正也

こんばんは、Umenogummiです。

今日はアフリカを舞台にしたこの作品です。

ジャングルの王者ターちゃん♡／徳弘正也　作

アフリカでチンパンジーに育ててられたターちゃんと、その妻で元プレイメイトでトップモデルのヂェーンらターちゃんファミリーが織り成すギャグマンガです。

ジャングルの王者～には「新ジャングルの王者ターちゃん」という続編があるのですが、ギャグから格闘ものというジャンルの変更もあり、話が大幅に変わるので、また後日書きたいと思います。

珍しい動物を狙う密猟者と戦う優しい心の持ち主、ターちゃんは日々ジャングルの平和を守るために日々のパトロールを欠かしません。密猟者に正義の鉄槌を食らわす一方で、妻のヂェーンには頭が上がらないターちゃんは、掃除洗濯料理などの家事もお手の物。

お話は大体短く１話完結で、ターちゃんが観光客が落としていったエロ本をひろっておかずにしていることをネタにしたもの、ヂェーンがアフリカへきて怠惰になり元トップモデルの影も形もなくなってしまったことへの揶揄、一風変わったターちゃんを狙う暗殺者や訪問客をネタにしたものが多いです。

ヂェーンは基本読書をしているか寝ているかで動かず、ナマケモノより動かないと言われるほどです。しかしターちゃんがうっかり傷を負った時など、ヂェーンがかいがいしくお世話をしたり、ボイン（死語）の女の子に目移りしちゃうターちゃんに嫉妬したりと、かわいらしい一面もあります。ターちゃんもターちゃんでヂェーンの体型が変わろうとヂェーンを大切に想っていて、

アフリカが舞台ということもあり、たくさん動物が出てきます。ターちゃんを育てたチンパンジーのエテ吉やターちゃんの格闘技の師匠・ゴリさんなど、皆ターちゃんが大好きで、慕っています。動物がメインの話では、動物たちもそれぞれの習性を活かした行動をとり、オチまでもっていきます。これがまた楽しいです。

終盤ではターちゃんに決闘を挑むものの敗れて弟子に志願するフランス人の青年、ペドロ・カズマイヤーが登場。純朴で真面目ながら、するどいツッコミでターちゃんファミリーを盛り上げます。ターちゃんのライバルでウポポ族の戦士・アナべべもいい味を出していますね。
この二人の活躍が、続編の格闘ものへうまく舵を切れたのだと思います。続編はシリアスな展開が多いので好き嫌いが分かれるかも。

動物たちとの愉快なアフリカギャグをご堪能ください。