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154冊目:ダブルアーツ/古味直志

こんばんは、Umenogummiです。

今日はこちら。


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ダブルアーツ/古味直志 作




ニセコイの作者・古味直志氏の初の連載作品です。


トロイと呼ばれる死の病が猛威を振るう世界が舞台です。トロイとは、正式名称が透過病と呼ばれ、発症すれば毒がたまっていきやがて発作を起こし、透明になって消えてしまうという病気で、直接接触することで感染します(服やモノの上から触るのは大丈夫) そのトロイを治癒するために巡回僧(シスター)による協会が結成されました。シスターたちはトロイに対する耐性が普通の人よりも多く、患者に直接触れることで体内の毒を吸収することができます。つまり、シスターはもれなく全員トロイに感染しており、彼女たちは感謝されると同時に、嫌煙される存在でもあります。


白い妖精と呼ばれ、1000人以上ものトロイ患者を救っているシスター・エルレイン(エルー)はタームという街で治療を終えた帰り、トロイの発作が起き苦しみ始めます。そこへ現れた少年・キリは彼女を助け起こし、直接肌に触れてしまいますが、トロイに感染しない体質だとわかります。それどころか、キリに触れている間エルーの発作は不思議と収まってしまいます。

トロイが初めて発見されてから今まで、トロイに感染しなかった人間はいないことから、キリの身体を調べるため、そしてエルーの命を守るため二人は24時間手をつないだままシスターの協会に赴くことを命じられます。


しかしシスターたちの邪魔をする組織・ガゼルの暗殺者に、二人は早々に見つかってしまい対峙することとなりますが、キリの機転によって暗殺者を倒します。

キリの能力はトロイに感染しないことばかりではありません。①触れた人間の免疫力を上げる ②触れた人間の体力や筋力を2倍にする、さらに手をつないだ人間の数、倍の力が発揮できる能力(フレア)という能力もあり、キリはエルーに「あんたのためにあった力なのかもしれない」と語ります。


二人はガゼルの暗殺者に追われながら、高い戦闘力を誇るキリの幼馴染・スイ、人のために力を使うことを封じた武術家・ファランの協力で危機を乗り越えます。しかし、二人は二人で戦える力を望み、ファラン指導の元キリの能力を活用した戦術、「双戦舞(ダブルアーツ)」を取得します。


残念ながら打ち切りということで、話の大部分は描ききれていないのでしょう。面白いのに! これからもっと面白くなるかな、といったところで話はまとめに入ってしまったので、非常に残念でなりません。
いつか、続きを読んでみたいなー。

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