58冊目:ラブデスター/榊健滋

こんばんは、Umenogummiです。

今日はよくあるデスゲーム物から。

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ラブデスター/榊健滋 作

硬派な生徒会長・ミクニは、両親が不仲で出て行きネグレクトされた経験から、色恋沙汰を軟派な行動と忌み嫌っています。
ミクニの幼馴染で副会長のジウは、眉目秀麗成績優秀なことから女子生徒にモテますが、本命である幼馴染で生徒会書記のしのはミクニのことが好きな模様。

ある夜、ミクニは庭に不思議なバンドを落ちているのを見つけます。その瞬間世界がゆがみ、建物が崩壊している中にたたずんでいました。
しの、ジウと合流し、騒がしい学校へ向かうと、男女各70名が集められていました。そこに「1.st(ファウスト)」と名乗る人物?が現れます。

ミクニたちが住む街と似せた「実験都市」で「愛試死(ラブデスター)実験」に協力してもらう、とファウストは告げます。
愛の告白を行い、両者の想い人が一致すればパートナー成立となり(ファウスト曰はく「真実の愛」)、家に帰ることができ、不成立のものは「死亡」するという命を懸けた実験でした。
(命がけのねるとんみたいな・・・)

告白が成立し、帰ることができるカップルがいる中、女子生徒にモテるジウは「告白」を強行され、多くの女子生徒たちが死んでしまい、次第に闇に落ちていきます。

やがてファウストは、「告白」を後押しする愛行事(ラブイベント)を経て「成立」するカップルを見届けたり、硬派なミクニのまっすぐにぶつかってくる思いを受けて、徐々に柔和な態度へと変わっていきます。
しかしまた新たな試験官が登場したり、人数が減ったミクニたちの学校とは別の学校の生徒たちが追加されたりと、後半は混乱を極めていきます。

内容はよくあるデスゲーム物ですが、キャラクターたちの立ち位置がはっきりしているからでしょうか、とても読みやすいです。
あとどんどん闇に落ちていくジウが気になるので読んでしまいます笑

愛を嫌っていたミクニもとある生徒とのふれあいから(机に書いた伝言のやりとりのみ)徐々に愛に目覚めていきます。ミクニ、しの、ジウの行動は互いを思いやりながらもすれ違っていることが多くて、見ていてハラハラします。

最後はたくさんのものを失いますが、そうきたかーと思わず泣いてしまいました。
デスゲーム物が嫌いでなければ是非。




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