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185冊目:シャトゥーン~ヒグマの森~/増田俊也・奥谷通教

こんばんは、Umenogummiです。


きょうは昨日のほのぼのアニメと売って変わって、熊との戦いを描いた残酷な物語です。


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シャトゥーン~ヒグマの森~/増田俊也 原作・奥谷通教 漫画




大晦日を過ごそうと、元動物学の研究員で現在は報道記者をしている土佐薫は、娘の美々、後輩の瀬戸祐介とともに、かつて過ごした北海道大学の研究林を走っていました。

道中人が倒れているのを発見し、車を運転していた瀬戸はハンドルを切り、車を横転させてしまいます。

薫は車から這い出て、倒れた人に声をかけようとすると、その人の身体はズタズタに噛みちぎられていました。

薫は熊の親子の足跡を見つけ、嫌な予感を感じます。3人は車を諦めて徒歩で薫の双子の弟・が待つ研究小屋を目指します。

その最中、薫は瀬戸にシャトゥーンと呼ばれる冬ごもりに失敗した危険なヒグマについて語ります。


3人は小屋に辿り着くも、そこに待ち受けているのは恐怖の一夜でした。




人間の愚かさとヒグマの恐ろしさを描いた作品です。とにかく目をおおいたくなるようなシーンの連続です。

携帯も通じない閉ざされた森のなかでヒグマと戦うには、人間の力はあまりに非力で、一人、また一人と熊に襲われていきます。

そんな中でも薫は美々のために決して生きることを諦めません。母は強し。


生々しい表現が苦手な方はご注意ください。
いかに閉ざされた環境のなかで人間が弱く、野生の動物が驚異となるかということがリアルすぎるほどに描かれているので、教訓として読んでみるのをおすすめします。

元は小説なので、苦手な方はそちらを読んでみてもいいかもしれません。


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