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44冊目:あいだにはたち/さおとめやぎ

こんばんは、Umenogummiです。

きょうはこちら。

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あいだにはたち/さおとめやぎ 作

高校三年生の受験生・玲於奈と38歳の美女・ミサ(仮名)のラブストーリーです。18歳の玲於奈と38歳のミサとの間には、20歳の年齢差がある、というのがタイトルですね。

玲於奈はジョギング中に、公園で酒を飲んで泣いていたミサと出会います。
年齢差をごまかすために、有名大学の大学院生である兄・一平の名を騙ったために玲於奈は嘘をごまかそうと、また、嘘を現実にしようと(兄と同じ大学に入る)奔走します。
しかしミサもまた「子供が生める年齢までには結婚できなさそうだから、せめて優秀な遺伝子が欲しい」という理由で、「君がタイプだからセフレにならないか(要約)」と大学院生(と騙っている)の玲於奈に近づいたのでした。

排卵日に合わせて(玲於奈は毎月似たような日取りだと思うが、なぜかは知らない)ラブホテルへ誘うミサを不審に思いつつも、欲望には勝てず、玲於奈は徐々に受験勉強に身が入らなくなります。

初心で純情な玲於奈を応援したくなる一方、若い男をたぶらかすミサはなんて嫌な奴なんだと思っていましたが、ミサも自覚はしているようで、自分を「最悪なオンナ(中略)自分を見ていると吐き気がする」と思っています。
そんなミサを一途に思う玲於奈に、ミサもまた惹かれていきます。

とにかく玲於奈を応援したくなります。
恋に恋い焦がれ、勉強に身が入らなくなる。忘れようと思っても、好きなあの人のことを思い出して…恋って理屈じゃないんですよね。「若きウェルテルの悩み」もそんな「恋の悩み」がテーマのお話ですし(あんまり関係ない?)

恋のときめき、胸のざわめきを思い出す、そんな甘くて切ないストーリーです。



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