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また会いたい人

会って話している時間が心地よいなと感じる人がいる。それはただ単に仲が良くて話が合うから、というのとは違う気がする。

その人といるときの自分が好きだと思える人、かもしれない。

そんな人は決まって私を受け入れてくれる。

だからその人と話をしたあとは、自分のことをちょっと好きになれる。決してうまく人生を歩んできていない、つまづいてばかりの自分のつたない、まとまっていないことばをうんうんと聴きながら、受け入れてくれる。

学生のときまでは仲が良かったけれど、大人になって少し距離を感じてしまった人もいる。その人は自分がいま歩んできている道が幸せだし正しいという価値観のもと、全ての発言をしていて、直接的ではないけれど言葉の端々でいまの私を突き放した。自分のものさしで、人を否定してはいけないとおもう。

ただ、自分以外の人のことを受け入れるってすごく難しいことだと、ずっと思っている。

自分の中にある当たり前とか、自分が信じて疑わなかった幸せとか、そんなのたった20何年生きてきた中で作られてきた偏見だらけの価値観で、しかもそのほとんどの時間を自分で選択したわけではない実家の環境で培われているから、かなりの偏りがある。

でもその偏見だらけの価値観はなかなか覆すのが難しくて。大人になってからいろんな人と出会って、こんな人もいるしこんな考え方もあると気がついたけれど、その全てを受け入れられているわけではない。
本当はその全部を受け入れて認めたいのに。

だから、人を受け入れるという難しい壁を乗り越えて、私のことをいつもいつも認めてくれる人に、心からありがとうっておもう。



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