蜘蛛と蝶

「そっちへ行ったら死んじゃうよ」
「水溜まりに溺れてしまうよ」

そんな小さな体で、
向こう側へ渡ろうとするなんて。


「君には羽があるもんね」
「空を飛べる君には分からないよ」

ここに立ち止まったままじゃ駄目なんだ。
このままじゃ、僕と君とは並べないんだ。


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