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『 片瀬江ノ島2023 』2023.6.feb.

   久しぶりに『Kの店』に行ってきた。
地魚の食えるカウンターだけの店なのだが、
とにかく小さい。
今はまだコロ助騒動中ということから
6人で満席となってしまう。
もっともコロ助が終わっても8席で満席だ。
店は江ノ電の踏切際にある。
だから、踏切の警報音がなって10秒ほどすると
ガタゴトガタゴトと音が聞こえてきて
座っているすぐ背中を江ノ電が
ガォ〜っと通過してゆく。
江ノ電など鉄道ファンには堪らないだろう。
特に音鉄(居るのだろうか?)は感涙して
酒のお代わりをみんなにご馳走してしまうだろうな。


ま、そんな店なのでなかなか予約が取れない。
昨日は日曜日だったのだが午後
店に電話を入れてみた。
「あ、今夜は大丈夫ですよ」
おお、来週辺りの空きを聞こうと思ったのに
ラッキーなこともあるのだな。
それでは遠慮なく海を見がてら江ノ島へ行ってきた。

小田急「片瀬江ノ島」辺りのことを
雑誌などでは『湘南』と言うことが多い。
僕ら地元の人間が
「湘南に住んでます」などと
真面目に言うことはまずない。
大抵は鵠沼(Kugenuma)です。とか
藤沢です。とか腰越です。とかいう。

海岸に関しては片瀬海岸なのだが
大抵は東浜とか西浜という。
それで気づいたのだが
「今、湘南にいます」
というのは観光客だということだ。
『湘南』という響きは遊び場なのだ。
地元民の口から出ることはまずない。
日曜日の午後。
冬の海岸ではしゃぐ観光客を見ながら
そんなことを思った。

『Kの店』には
気の合う仲間を誘って行くことがある。
魚は新鮮だし、肝和えや酒蒸しも美味いし、
日本酒もいろいろ揃っている。
それにリーズナブルなのだから嬉しい。

ただアドバイスが一つある。
真っ先に酒を注文することだ。
魚などの食いもんの注文は酒と付け出しが登場してからだ。
ここの付け出しはしっかりとしたものが付いてくる。
デカいアジフライだったり
洒落た小料理だったりするからだ。

酒はすり切りで注いでくれる。今、このグラスには並々と山口の酒「五橋」が。。。

今夜の付け出しはこれだ。
既に一品の小皿料理が付いてくる。
これをちょいと摘んでから
今夜の注文を決めなくてはいけない。

煮物とヒイラギの唐揚げ。

ヒイラギという小魚は初めて食ったが
ほろ苦くて美味し。煮付けはいつも絶品だ。

さあて、ということで
皮ハギの肝和え、ショウサイフグのワサビ和え、
ハマグリの酒蒸し、刺身の盛り合わせなどを頼んだ。





このようなものが「美味い」と思えるのも
やはり子供の頃に日本食で育ったからだろうか。
国際結婚で最後に問題になるのは『食事』だそうだ。
確かにドイツ食と日本食は違うからなあ。
でも、
美味いもんは美味いのだから
国際問題にはならないで欲しいな。

などと思いながら食っていたわけではない。
いま、ふとそう思っただけだ。

店を出ると海が輝いていた。

冬の江ノ島もいいね。
ぶらぶらと「すばな通り」を歩きながら帰途についた。

今日も
のんびりの休日だった。

 うめ。
      2023.6th Feb.


新装・片瀬江ノ島駅。俺は好きだな。笑


駅なかに逆さクラゲが泳いでる。



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