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『本格中華の冷やし2022』

   結局、ランチは中華の冷やしにした。
結局というのは地魚にするかイタリアンにするか、
それとも中華にするか悩んだからだ。

   今日は初夏の風が気持ち良い一日だった。
よしえさんが藤沢の有隣堂に
楽譜を買いに行くというので
「それなら藤沢でランチを」
ということになった。

藤沢も小さな町だが
個性的な店が沢山ある町でもある。

美味い魚とビールもいいかなあ。
などと思ったのだが
久しぶりに中華の『ニイハオ』へ行くことにした。

この若夫婦が切り盛りする中華店は
横浜中華街で修行しただけあって本格派だ。
しかも安い。

行った理由は、もう
冷やし中華が始まってるだろうと思ったからだ。

昼時にちょっと掛かった時間だったからか満席だったが、
ちょうど2席が空く良いタイミングに店に入った。

ここの冷やしは四川なのだが
激辛ではなくちょうど良い甘辛さなのだ。
しかも肉などのトッピングが惜しげもないので
これは完全に一品の料理だ。

よしえさんは海鮮炒飯を注文している。
量が多いのもこのニイハオの特徴だ。
隣のテーブルで冷やしの大盛りが運ばれてきた。
建築関係者だろう仕事着の4人組だ。

注文した太っちょの前にバカデカい丼に
野菜や肉が山と盛られている。

「あははは、こりゃ3、4人分だな」
太っちょは嬉しそうに箸を手にした。
「美味っ」
テーブルがどっと沸いた。

残りの3人にも冷やしが来た。
その多めの普通盛りが小さく見えた。

こっちは
先に餃子とビールを通しておいた。
水餃子も美味かったのだが
今日はメニューから消えていた。

そういえば
店内が改装されて明るく解放的になっている。
竹などで装飾され
不思議な明るいアジアの店になっていた。

おお、海鮮チャーハンが来た。
あははは、皿もデカい。
尺一寸くらいだろうか。
美味そうだ。
しかし、これも盛りが多い。

この店の若夫婦の子供たちが
よしえさんのピアノ教室に通って来てた時がある。
だからだろうか、
いまだに
「先生、サービスです」
と言って色々と小皿が出てくる。

だから
迂闊な注文をすると食い切れなくなる。

案の定だ。
今日も2品も3品もサービスが出たので
海鮮チャーハンが半分ほども残った。
無論、お持ち帰りなのだが。

最近は店でライブ配信の準備なのがあるので
横浜の中華街もあまり行けなくなった。
なので今日は
久しぶりの本格中華を食った感じだ。

このガッツリとした食事は夏へのエネルギー源になりそうだ。
デザートには杏仁豆腐ではなく
これまた名物の黒胡麻アイスだ。

うん、うん、ごちそうさま。
とっても美味しかったよ。



地下の店から1階に出ると
店の大家が小さなスペースで野菜を売っている。
このセレクトが絶妙なのでいつも何かを買ってしまう。

今日は「間引きトウモロコシ」があった。
フレンチレストランなどでちょこっと出てくるあれだ。
チビもろこしだ。ヤングコーンとも呼ばれる。

セロリと普通のもろこしと、
このチビを買った。
どれもピッカピカの新鮮野菜だ。



 この後、有隣堂で楽譜を買い、
その地下の八百屋で千葉県産のバターピーナッツを買い、
伊勢丹フーズで伊豆のトコロテンを買い、
海鮮問屋でイカの一夜干しと、ねりわさび、
シシャモのみりん干しなどを買い込んで帰宅した。

帰宅後
よしえさんがパソコンを見ながら
「あ、ニイハオの紹介ページが出来てる」
覗いてみると常連がネットで紹介してるページだ。

ニイハオでは
「四川冷やし中華」が一年中食べられます」
とある。

あははは、そうなのか。
すっかり好評なのだな。

さあて、
これからヤングコーンを焼くことにしよう。

  うめ。
   2022.6.20 夏至前夜

サービスの一つ、揚げワンタン。

ps:横濱エアジンはライブ配信もやってます。
https://umemotomusica.stores.jp


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