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『 ルービー2023の夏 』

 一年中飲んでる気もするが、
やはり暑い夏もこれなのか。

ルービー(※1)だ。
エアジンで出しているのはYEBISUだが、
家にはYEBISUはない。
サントリーのプレモルを飲んでいるからだ。

この二つはルービーの世界では
東と西の大横綱なのだ。

俺は長年、基本的にルービーは「ヱビス」。
と決めていた。
ヱビスビールにかなうものはナイ!!
と、そう決めていた。

その神話が崩れ去ったのは
あの真夏の湘南ビーチでのことだった。

あの夏、
俺たちは湘南ビーチにキャンプ用のシートを敷き、
デカいパラソルを砂に差し込み、
小机とエアマットなどをセットし、
酒のツマミなども広げて
湘南FMにチャンネルを合わせた。
これで準備は万全だ。

さあて、今日はのんびりしようか。
目の前に広がるのは真っ青な空と海だ。
トンビがピ〜ヒョロロ〜〜〜!!
とか鳴きながら空高く舞っている。

まずはルービーだな。
クールボックスから缶ヱビスを取り出し、
ギンギラギンの夏にカンパ〜〜〜イ!!
などと叫んで、グビ〜ッとやった。

その時だ。
あれ?美味くない。
味が重いのだ。
ずっしりと深みのあるYEBISUの味が
ビーチでは鬱陶(utto~)しいのだ。

なんと、
無敵と思われたYEBISU神話が崩れた瞬間だった。

俺たちは酒屋を探し
キンキンに冷えたスーパードライを買い込んできた。

もう一度、カンパ〜〜イ!!
などと今度はスーパードライでやった。
え?美味いじゃん。
ウソだろ?スーパーやるじゃん。

こうして、あの夏
ビールも臨機応変に!!ということを学んだ。
ま、TPOだな。

そんなわけで
夏のビーチにはスーパードライ。
家飲みするならプレモル、外で飲むならYEBISU。
そんな基本パターンが出来上がったのは
もう何年も前のあの夏の時からだ。

それが今年
俺をあざ笑うように我が家にビールが届いた。
Super DRYとBudweiserだ。
どちらも家でマグロの漬けや
湯葉を摘みながら飲むビールじゃあない。
この軽いルービーを家で飲むヤツの気が知れない。
そう思って俺は人生を歩んできたのだ。

それがどうだ。
俺の味覚が歳のせいで狂ってきたのだろうか。
美味いのだ。
このくそ暑い家で飲んでみたら
美味いのだ。

ドイツで生活していた頃からクアーズやBudweiserなどは
あれはインチキだね。
などと言っていた俺は今ここには居ない。

キンキンに冷やしたBudweiserは
ニッポンの夏には向いている。
特に今年のようにバカバカしい暑さが続く日には
Budなどのように軽々しいものが良いかもしれない。
ま、くそ暑い日の御用達だな。

そんなルービーをケースで頂いた。
そのBudweiserはさっき最後のひと缶が空いた。
う〜ん、幾つになっても人は変わるのだな。
とは言っても
基本はYEBISUとプレモルなのだが。

しかし、まだ7月なのに
今年の夏は暑いよね。
パリは涼しいらしいけど
やっぱり夏は暑いのがイイよね。

じゃあ、夏に乾杯だ。

ビールは何にする?

 うめ。
 2023.7.28

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※1 .本文中、バンド用語の「ルービー」と
一般用語の「ビール」が混在していますが
どちらもBeerのことです。

横浜エアジン公式HP
https://www.airegin.yokohama













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