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『伊豆・網代2023』

  JR伊東線「網代駅」
”あじろ”と読む。
江戸の頃より栄えた港町だ。
そのころは
ここで揚(あ)がるカマスやイカ、
キンメやアジなどが江戸の台所を
賑やかにしていたようだ。
この港町には
そんな名残りがいまだに
路地裏には色濃く残っている。

僕らは熱海(atami)から2駅南に下った
『伊豆多賀』の温泉ホテルに宿をとっていたのだが、
最終日のランチはもう一つ南へ下った
「港町・網代」で魚でも食べよう。
ということになった。

「伊豆多賀」もそうだったが
「網代」も無人駅だ。
駅員と話したい方は壁のインターフォンを押せ。
と壁に書いてある。
すると「伊東駅」の駅員と話ができるようだ。

「こんちは」
とか言おうと思ったが、流石にやめた。


ネットで調べてみると
海鮮の店はどこも高評価だ。
迷っているときに朗報が飛び込んだ。
歌のYukiさんが
「網代ならAjiajiよ」

カウンターと小さなテーブルだけの店だから
必ず予約は入れるように。
そう、念も押された。

僕らの宿から海岸線を歩けば3キロ少しだ。
雲行きが微妙だったので、結局は電車に乗った。
このまま乗ってゆけば「伊豆・下田」まで行ける。
進行方向の左手には海が見え隠れしている。
スピードは江ノ電よりは早いのだろうか?
のんびりと遅い。
なんとものどかな風景が流れてゆく。

網代駅も質素な木造駅舎だ。
駅舎ファンは瞳に星が輝くんだろうな。
こんな素朴な駅に貸しロッカーがど〜んとある。
へえ、
荷物を置いて散策をするヤツが多いのだな。

電車は1時間に1本ほどなので
網代駅についてから予約時間まで小一時間ある。
小さな町とはいえ伊豆多賀から来ると
家々も密集していて立派な漁村の風格がある。

予想された雨は今日も降っていない。
この伊豆に滞在中は結局、傘を開かなかった。
だったら歩いても良かったのだが、
結果的には電車で正解だった。

網代漁港。

電車に乗らずに空きっ腹で
伊豆多賀から陽の当たる海っぺらを
網代まで1時間も歩いたら
相当へばっていたかもしれないからだ。

予約の昼12時に店に入った。
『和ダイニング・あじあじ』
なんともモダンな店構えだ。
その日にとれた鮮度ピカイチの魚料理を出す。
それが”売り”の店だ。

網代漁港にこんなモダンな食堂が。

この"超"と言えるモダンな店が出来上がった時は
近所の女将さんたちが目を剥いたに違いない。
昭和の色濃く残る路地にいきなりのモダンアートな店だ。
店主のドヤ顔が見えるようだ。
こりゃ美味いに違いない。

この店はメニューがない。
その日にあがったピカイチの鮮魚でメニューを店主が決める。
だから、その日までメニューはないという。
早朝、3時半の河岸でメニューが決まる。
強気の店だ。
店に入るとすでに僕らの席を除いて満席だ。
しっかりと盛り上がっている。

今日のメニューは壁に2つ書いてある。
鮮魚刺身セットに「カマスのフライ」か「サバの煮付け」
かどちらかを選ぶ。
僕らはふたりなのでひとつづつ両方を頼んだ。

これがお任せの刺身セット。

これにメインのカマスのフライとサバの煮付けが出てくる。

アジのフライが出てくると思っていたのだが
「この辺じゃ、カマスが定番です」
そう、カウンター越しの店主がいう。
付け合わせの小料理も丁寧な作りで味も良く
これだけでも満足できそうな気がした。
刺身は新鮮なアジ、イナダ、チコタイなど4品だ。

今回はのんびり温泉に浸かりたくて伊豆に来た。
そして、
人混みを避けるために伊豆多賀に来た。

思った通り
のんびりと満足な時間を過ごすことができた。

今回も満足の行く小旅行だった。
帰りがけに電車待ちになったので
駅そばの和喫茶でクリームあんみつなど食った。
あははは、久しぶりに美味かったな。


帰りは熱海で途中下車し、
さつま揚げなど買い込んで帰途についた。
さて、今度は家呑みだ。

明日(9/6)から
エアジンの通常ライブだ。
出演は『M&M』
渡辺隆雄(tp)率いるモンクとミンガスの名曲を演奏するバンドだ。
ぜひ皆さんで聴きに来てください。
打ち上げの美味しい土産も持って行きますよ。

うめ。
 2023.9.6.

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エアジンHP
https://www.airegin.yokohama
なんでも音楽祭
https://www.facebook.com/groups/726816972588563
七つの月
https://www.facebook.com/events/595331109377980/595333259377765/

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   う。





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