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たまには病気も悪くない~眩暈編~

先週首を寝違えた。これがかなりひどい寝違えで
あまりの痛さに首を右側に倒しておくしかできないくらいの痛み。
いや、倒しておいても首全体がはれてるみたいだし、
背中も痛い、どこがどう痛いのかわからないほどの悲劇。

痛みは翌日も続き相変わらず私の頭は右に傾いていた。
軽く頭痛もしていたのだけど、パソコンに向かっていたらなんだか体がふわふわする。焦点があわないし気持ちが悪くて画面を見ていられない。

おかしい!
立ち上がると体がふわふわする。

地震だ!

いいえちがう!わたしがゆれている!

眩暈だ!

寝室で少し横になっていたらよくなった。

貧血かな?ちょっと疲れてた?

落ち着いてから洗濯ものを干したら、
目が回って洗濯物が干せなくなった

寝ててもぐわんぐわんする。
やばい!もしかしたらこのまま意識がなくなるかも
もしくは脳梗塞で体半分が麻痺するとか・・・


私は元看護師、大学病院勤務経験あり。
とりあえず、目は回っているけれど
頭は正常に回っており、
眩暈が起きた場合どんなことが考えられるか思いついたし
こういう時はどうしたらよいのか考えることはできた。

そういえば、我が家には血圧計があったはずだ!
 
寝ながら血圧を測ったら正常値。
命にかかわるような病気ではなさそう。
一安心。


その翌日、
三日ったっても寝違えの痛みはひかず、まだ首をまっすぐにするのがつらい。

さすがに、その日は三日間の不調から
体はだるいし、気分が悪くて・・・
必要最低限の家事をして
あとは布団の中にいた。

午後になってまた眩暈
船酔いのような揺れ
自分の心も揺れてきた

痛いし、気分悪いし、やらなくてはいけない家事はたまっていくし
誰も助けてくれないから
一人で布団の中でめそめそ

めそめそしても誰も気が付かない・・・

このままお母さん死んじゃうかもしれないから
もし、お母さんが死んじゃったら
むすこくんはおばあちゃんのお家でおばあちゃんに育ててもらってね
おばあちゃん、おじいちゃんの介護があるから
むすめちゃんはパパと二人か、パパのおばあちゃんのお家で面倒見てもらうんだよ。
二人ともいい子にするんだよ・・・

と子供たちに聞こえるように言ってみた。


むすこくんは「ママ死なないで!」と抱きしめてくれた。

むすめさんは「ママもう、いい加減病院行ってきてよ。心配だから!」

と言って、その日は夕食後の食器も洗ってくれたし
洗濯ものも畳んでくれたし
なんか、いろいろお手伝いしてくれた。

たまには病気になるのも良いのかもしれない。

ほんの数時間だけ、子供たちは母のありがたみを感じたようだ。
わたしも子供たちの愛を感じた、微妙だけど。


すでに一週間たったが寝違えは完治しておらず
いまだにぶい痛みがある。そうとうしつこい。

眩暈は三日続いたがそれ以降はしなくなった。
貧血にはなったことがあるけど
あんなにひどい眩暈ははじめてだった。

たぶん、自律神経失調症とか
更年期なお年頃のせいだと思う。


眩暈とか、そんな症状が起きるお年頃になってしまったんだなと

つくづく感じている。

これも体からのシグナルのひとつで
悪いものとしてみないで
身体が変化している時と受け入れ
うまく付き合ってゆくしかないのかもしれない。



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