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さよなら東〇ポチェリー

先ほどつぶやいたのですが、

各種手続きに伴う「お客様番号」や「ID」など、顧客管理に必要なことは重々わかっておりますが、どうも苦手な当方です(-_-;)

電話中「お電話はご本人様ですか?」

「はい」

「お名前、住所、電話番号を…」

「はい、〇〇〇…」

「ではお客様番号を」

と、この流れで来るとどうしても

もう個人情報はすべて言ったしあなた(オペレーターさん)の目の前のモニターにもでているはずだし長い番号を口頭でいう必要はないだろう

と思ってしまう。まあ法律で決まってるなら仕方ない、ここは

心をロボにして

ろぼ

乗り切ろうと思う当方でした(*´з`)

どうでもいいけどコンビニのタバコ売り場でも同じことを思う。レジで口頭で番号をいうシステム、あれはお客はもとより店員さんにとっても負担ではなかろうか。

最初は「タバコ吸わない店員さんもいるし、あれがいいのかな?」と思ったんですが、よく考えたら

銘柄覚えるのも番号覚えるのも手間は一緒ではないか(._.)

…という気もする。当方実は学生時代キオスクでバイトしていたので当時まだ吸っていなかったタバコの名前もすっかり覚えましたが、別に大した負担ではありませんでした。むしろ一つの銘柄、マルボロならマルボロにだいたい「ライト」と「メンソール」があるくらいだと覚えてからは、銘柄覚える量は3分の1でいいと気づいた。全部番号だとそっちの方が面倒だなと思います。…番号、店によっても違いますしね。まあ当方もいま半年以上買ってないし吸ってないんでアレなんですけど。

そもそも一対一で対応している「商品」と「名前」になぜ「番号」がさらに必要なのか、よくわからない。

…極言すると「人間」と「番号」も同じような気がしてきます。少なくとも顧客のためではなく、管理する会社のためのシステムであり、こっちに面倒が多いのは確かだ。それが安全のためと言われれば一言もないですが。

さてこういう「番号のめんどさ」を思うとき、当方必ず思い出す一人の男がおります。

もう15年も会っていないし、生きてるかどうかもわかりません。本名も知らん。仮に

東〇ポチェリー

と呼びましょう。

先ほど申しました、当方がキオスクでバイトしてた時のお客さんである。

東スポチェリー

小柄だががっしりした体つき、真っ黒に日に焼けて潮風でも浴びたようなボサボサ頭の彼は、決まって500円玉を差し出し

チェリー(タバコ)と東〇ポ(スポーツ新聞)

というのである。ちなみに当方がバイトしていたキオスクは東〇駅の八重洲口であった(たまに新幹線のほうにも回りましたが)。

当時タバコはもとより新聞も読んでいなかった当方は、スポーツ新聞に系列があり、得意分野があることなど全く知りませんでした。知っている新聞といえばヨ〇ウリ、ア〇ヒ、マ〇ニチくらいで、それも名前だけ。

それが例えばス〇ーツ報知という新聞が売り場にあるとします。これは名前だけではわからないけどヨ〇ウリ新聞と同じ会社が出している。で、ヨ〇ウリはジャ〇アンツという球団を持っています。なのでス〇ーツ報知はジャ〇アンツの活躍を詳しく描くわけだ。

つまりス〇ーツ報知を買うお客は巨〇ファンが多い

と、こういう推理が成り立つ。当方はキオスクでバイトしながらずいぶんこういう社会勉強をしました(笑)

なのでバイトを始めた当初は「チェリー…ええと…」「東〇ポ…はどこだっけ…」とずいぶん彼を待たせましたが。そのうち場所も覚える、値段も覚える。いつも500円玉を出すのでお釣りも覚える。数か月もすれば

東〇ポチェリーが近づいてくるのが見えた瞬間お釣り130円(当時チェリー250円東〇ポ120円)を左手につかむ

ほどに成長しました(笑)

そして親しくお話したわけでもないのに

彼はプロレスファンに違いない

ということまで感じ取れるw東〇ポは当時プロレスに強かったのです(今はどうだか知らん)。また歩いてくる方向からして

水道橋(後楽園)の帰りであろう

ことまでわかるのであった('ω')

ちなみに東〇ポチェリー氏だけでなく、決まったパターンで買い物するお客というのは結構いて、ほかにも東京バナ〇マン氏両〇ん(人形焼き)アサヒ(こっちはビール)氏など数多くのお客に鍛えられたものであるw

半年もすると、チェリーもこっちの顔と名前を覚えたようで、ある時

「ずいぶん慣れたなあ!」

と言ってもらったのは嬉しかった('ω')

ま、コンビニとキオスク、まして各種支払いの手続きとは全く条件の違う話ですが、

客と売り子の関係は本来顔で作るものであろう

という観念はこの時できた気がします。

さて。在学中のある春、バイトも最後という日に、チェリー氏は笑顔で

「おまえここに就職するのか?」

とジョークを飛ばして来た。当方「いえ、まだ2年なんでwでもここのバイトは今日が最後です」と返すと、チェリーは少し改まって、

「そうか。クワヘリ」

と言った。そして去って行ったのでありました。隣にいた先輩に聞いたら「…よくわからんが外国語だろう、チェリー、日本人じゃなかったのか…」と先輩も驚いていた(笑)

数年後またこの先輩に会ったのでチェリーはその後どうしたか聞いたら、当方が辞めて数か月後にぱったり見なくなったそうです。先輩曰く、

「チェリーは前田〇明のファンだったんじゃないかなあ」

…なるほど(笑)そういえば前田はそれくらいで引退したなあ('ω')

本当に長々とどうでもいい話をしましたが

モノを番号じゃなく、名前で売っていたからこそこういう体験もできたのではないか…と思わずにはおれないのです。ありがとうチェリー。そしてどこに行ったんだチェリー。国はどこなんだw

…もうこういう売り方はできないし、105番と東〇ポの人、では親しみもイマイチな気がします。

お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ



さよなら東スポチェリー

チェリーに挨拶を返せませんでしたのでここで返しておきます('ω')(「クワヘリ」はさよならの意だそうで。知るのに10年かかったぞチェリーw)

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)