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ああ、ペン画の本が欲しい...

ないですねえ( ¯-¯ )ペン画の本。

いや技術書なら持ってる。
何度も話に出した『ペンで描く』(マール社)これ1冊で充分です。…先日樺島勝一センセイの『ペン画の描き方』を気まぐれにめくったら驚くほど『ペンで描く』と内容が被っており、こんな御大ふたりが同じことを言われるならもう余計に読まない方がいいと思った。

ないのは画集です。ペン画の画集がないんですねえ(「✒️・ω・)「✒️

ジャパンではペン画家といってパッと名の上がる人は少ない。伊藤彦造センセイとか樺島勝一センセイとか…であろうけど、どっちかというと普通に「画家」で、そのうえマンガも挿絵も描かれる始末でまとまったペンの画集が少ないのです。
当方、ジャパンのペン画の本ほとんど持ってないんですよ。上にあげたお二方以外は、門坂流センセイのを一冊だけ…。

これ当方大好きな画集。丸ペン使いの人は絶対に買って損はないですぞ

その点、外国にはエラいペン画家がある。画集も少しは出てる。フランクリン・ブース氏とか超絶なペン画の画集が出ており慶賀なことであるが、残念なことにジャパンではなかなか入手困難です(._.)通販サイト中古入荷待ち。しかもウン万円。でもこういうのが出るんだから、むこうはペン画の市場価値が高いんでしょうねえ。
しかしまあこれはジャパンのペン画市場が未熟なのではなく、同じくペンで描かれた「マンガ」の市場規模がデカすぎるwのでしょう。この意味であんまりデジタル化が進むとジャパンのペン画文化が減る( ˇωˇ )うーむもったいない。

とはいえ、それでも洋の内外含めてペン画の画集は少ないのですぞ。けっきょく、わずかな挿絵を求めて童話なんかを漁ることになる。レジナルド・バーチ氏の数枚の絵見たさにいいおっさんが『小公子』を今更買うはめになるのです(笑)これを悲劇と言わずしてなんと言おう( ˇωˇ )。

これも絵が好きでおっさんになってから買い直した子供向けの本


挿絵は日本人の画家さんが描き加えたもの、だそうです

まあおかげでいい少年小説に出会えることもたまにはありますけどね…『たのしい川べ』とか。でも著者ケネス・グレーアムの名は有名でも、挿絵画家のロバート・イングペンの名はパッとは出てこないでしょう。

アーサー・ラッカム氏も描いている『たのしい川べ』。…豪華な川だw

…(ここで時間が少し飛ぶ)
ふう。足が痛いぜ( ¯-¯ )

当方、上の文章をルル書きながら、我ながら(ええい、こんな愚痴ばっか言っててどうする!)という気になりまして、直ちに機上(自転車)の人となっていたのでした。2駅(ったって15キロほどありますが)離れたところにまだ行ってない美術に強いと評判の古本屋があるので攻めてきた。

求めよされば与えられん、ということで、こんな本が見つかりましたよ('∀`)

1,540円。洋書ペーパーバック。前書きに1973年💲9、95 in USAとありました。まだ1ドル360円時代ですね。

おなじみギュスターヴ・ドレ

…んまあこれは正確にはペン画ではない、木版画wなのですがこの際ワガママは言うまい( ˇωˇ )以前記事にしたようにだいぶ似ているところもある。

ま、だいぶ違うところもあるんですが(笑)

この人(ドレ)、ものによって黒い紙に白で線を入れてく手法もとるらしいんですよね…普通のペン画と逆。まあ版画もやる人だからな。版画の彫りは基本は彫り師がやるもんですが、時に自分の下絵を自分で彫ったりもしたそうです。さすが早熟の天才、なんでもやるな。

しかしいつも思うんですけどこの下絵で彫れる職人さんってのもモノスゴイですよね( ¯-¯ )

…どこ探しても彫り師の名前が出てこないけど。他人の描いたあんな微細な大量の線を、くっつきもブレもせずよくもまあ…ちょっとどうかしている(´-`)
職人A「次の仕事は…あ!」B「うへ、またドレかよ!」C「もう嫌だ」A「目と肩と腰が痛い」依頼主「まあそう言わずに、お前らしか彫れないんだから」ABC「給料、色つけてください」みたいなことになってなかったのだろうか。なってたと思うぞ。

…当方のnoteお仲間の中には美術の専門家美大を出ているような人が結構ある(普通なら知り合う機会すらないなw)からこれ以上歴史上の偉人で遊ぶのはやめますが( 'ω')ま、この本が1540円は安かった。破格と言ってもいい('∀`)。

…ん。そういえば美大には日本画科とか油絵科みたいに「ペン画科」はあるのだろうか?あるなら今からでも入学…は入試で落ちるのでムリだが、教科書くらい手に入らないものであろうか。

そう思って新刊本屋の美術のコーナーを見ると水彩、顔彩、油絵、デジタル、ありとあらゆる(ってもマイナーな画材もあるんでしょうけどねw)画集や参考書があるのに、ペンだけがなかった(笑)みんなそんなに色が塗りたいか!と不当なイカリ(自由だろそんなことw)に身を焦がしていると、さらに腹立つことに「鉛筆画の全て」みたいな本はコレ結構あるんである(笑)ほんとペンだけがないのだwあ、ボールペンだけはほんのちょっとあったけど…。

とにかくペン画、木版画銅版画などモノクロ絵画の画集を探すのは疲れるぞ、というお話でした。

ではお粗末さまでした(*・ω・)*_ _)ペコリ


・・・オマケ。

有名なこの人も自分で絵を描くタイプですが、どっかに画集はないものか('∀`)探しております。

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)