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一昨日は「防災の日」でしたぞ('ω')

さてタイトルはいったん置いといて。

…何度も言うようですが、当方以前、とあるマンガ家を師匠としてアシスタント稼業をやっておりました。

先日、10年くらい前に自分がアシストした(背景を描いた)マンガがとあるネットの無料マンガサイトで読み放題になっているのを発見しましたぞ('ω')

その作品は雑誌人気も高く、のちにメディアミックスもされたのでけっこう有名なわりには、

紙の単行本がほとんど出なかった

という不幸なタイトルであります。300話(30巻ぶん)あってなぜか5巻しか出なかった。当方はさすがにこれはねえだろう今でも思っていますが…(-"-)まあ、電子書籍でまとまって、慶賀なことではあります。

んで単行本がでてないので当然ですが、自分で描いた背景

自分で見直す機会がなかった(-"-)

わけですね。懐かしさも手伝って、一気読みしたんですが…

これがですね。驚いたことに。

ほとんどの話(の背景)、全く描いた覚えがない

んですねえ(;^_^…いや、線というものは人それぞれ特徴がありましてですね、商売にするほど描く人なら背景だけ、いや数本の線で

一目見て「このページは誰が描いたか」わかる

ものです。筆跡みたいなもんですね。

その伝でいくと描かれた背景は確かに当方の線である。

師

ほかのページを見ても「これはAくん」「こっちはBさん」とわかるのです。だんだんうまくなっていくのまでよくわかる。慣れてくると

この週、やる気途切れてるぞ(-_-;)

ということまでわかるのですw(当方チーフでしたので、当時から同僚の絵のデキは気にしていましたが…)

そんなによくわかるのに

描いた記憶だけが全くない(笑)

んですね。これは不思議なモンですw自分の筆跡なのに描いた覚えのない日記を大量に読まされたら不思議でしょう、そんな感じ。毎週毎週、10枚も15枚も背景描いてればそれはいちいち全部は覚えてないですが、それにしたって苦労した絵もあれば時間のかかった絵も、徹夜で描いた絵もあるはず。それを

ほとんど覚えていない

ってのも…なんだかスゴイ話だなあと我ながら人間の忘却力に感心いたしますが。まあ、よーく胸に手を当てて思い出してみると、10話に1枚くらいは思い出せるって感じでしょうか。

ただ、1枚だけはっきり覚えているページがある(._.)

それはヘッダー画像にあるような、

このコマ書いてた時でした

(このためにわざわざ自分の絵を模写しましたw)

人工衛星と地球の絵、です。これはあるお話の表紙絵で、1ページまるまる当方の手によるものでした。

どうしてこの絵だけハッキリ覚えているかといいますと。これを描いていた日が

2011年の3月11日

だったからです。この日、このページを描いているとき、東京荒川区も震度5弱で揺れました。

ちょうど師匠は外出中でチーフの当方がその場の責任者だったので、揺れが少し収まった時点ですぐさま全員屋外退避(仕事場は老朽化のひどいビルで恐ろしく揺れた)、近所の公園にアシスタント5人で避難しました。途中の立体駐車場で車が空中でバウンドしていたのをよく覚えています。そのまま全員、帰宅してもらいました。たしか昼の3時前だったと記憶しています。

のちに東日本大震災といわれる地震の、当日のお話。

…300話、約6000枚の絵の中で唯一はっきり覚えているのがこの時のこの絵です。

一昨日は「防災の日」でしたね。当方よくナントカの日当日に記事を書けなくて、数日遅れになることがありますがw

その日だけ気をつければいいってモンでもないので、いつも気にせず書いてしまいます('ω')

のちに介護職員になってからは防災、危機管理は仕事になったので、このような記事にしたこともあります。

(中央法規出版さんのサイト「けあサポ」コラムです)

自社HPのマンガにも描いたことがあります。

この人工衛星の絵。マンガサイトで読みふけっていたのは偶然一昨日の夜だったんですが、自分で描いた絵を見た瞬間正直ゾッとしましたですね。ヘンな覚え方ですが、とても強烈な記憶です。

話題が話題なんでちょっと明るいオチをつけることができませんが(-"-)なんですね、最近は567567の毎日で余裕もないんですけどね、地震だのなんだの、こっちの都合おかまいなしなんでやっぱり思い出したほうがいいんだろうな、と思いますねえ。思い出したくないですけど。正直楽しい記事でもないし。

ただ当方も介護漫画家の職業意識がちょっとだけあるので、書きました。

お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)