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「木目」を描いてみよう('ω')

本日はアシ先の兄弟子センセイが用事にて午後がぽっかり空いたので、ムダ話などさせていただこう('ω')
久々の描いてみようシリーズ、今回は「木目」である。
おっと渋記事注意(._.)









…よろしいか。

今までも何度か「描いてみよう」シリーズやりましたが、

あくまで「(楽しいから)描いてみようぜ」的記事であって、別にお絵描きキョーシツの如きものではありませんので、悪しからず<(_ _)>。教材の記事なら探せばいっぱいありますからそちらへどうぞ…。

さて、今回アシ仕事でえらく「木目」が出てくるのである('ω')
ご存じの通り当方、木を描くのが好きですが。「木目」もまたオモシロイものです。お読みの皆さんは木目描くの、好きですか?('ω')

例えばここに一枚のイタがあるとする。


これだけでは一体なんのイタやらわからん。金属なのか、プラスチックなのか、木材なのか。そこで木なら木らしく、木目を入れることに相成るのです。さて一言に木目といってもいろんな模様がありますなあ。

まあこれでも、だいたい「木」だということはわかります。しかしどうも…あんまりいい木じゃないなこりゃw安っぽい感じです。その辺に転がってる木切れというか、まあよくてカマボコ板という感じですねえ。
そこで、ちょっと丁寧に定規で木目の線を引いてみます(._.)


いささかパッキリしました('ω')これなら棚板くらいは任せられそうですね。あるいはちょっと昔の木のまな板とか。カラーボックスなどの板はいわゆる合板で、側面は木目のないことがありますが…。
うーむ。これも悪くはないが、どうもこう、自然物らしい優しさがないですねえ(._.)工業製品っぽい。では手書きで、ランダムに木目らしい曲線を意識していってみましょうか。

ちょっと記号的ですが、昔のマンガによくあった木目ですね。これもこう大きく見るとちょっとカワイイ感じですがw細かい背景にしっかり描くとこれだけでだいぶ雰囲気が出るものです。これで合板ではなく、自然の木材の感じに近づいてきました('ω')
もうちょっと頑張って、この曲線を短い線を重ねて模様にしてみますと…。

だいぶ、渋みが増しましたね。当方がアシになりたての頃は、こんな感じで木目を描いておりました。でもね、うーん、なんかイマイチだなあと思っていたのです。一応、木っぽくはあるけど、なんか重量感というか、存在感というかが薄いんですよねえ。特に江戸時代、明治時代のマンガを手伝っているときは建物がみんな木造で、どうもこれじゃ物足りない気がしていた。それで、隣の先輩アシさんの絵をみるとですね、

これくらいガッツリ入れてたんですね(笑)

しかもこれで終わらないんです。木目だけじゃなくて、木、自体の色味もありますから、地の白い部分にも細かい線で少し色を足すわけですね。


しかもその上、仕上げ段階では影だのなんだのでトーンまではるわけだ(笑)


描き込み過ぎで背景が暗くなっちゃうんじゃないか?と心配するほどでしたけど。…でもよく考えてみると、昔のテレビの時代劇とかって、けっこう画面が暗いんですよね。昔は照明も少なく弱かっただろうし、木材だって今のベニヤみたいに白くないし。長年使ったら人間の足や七輪の煙とかで黒くすすけてくるだろうし。

で、マネしてみるとこれ(黒く感じるほどの木目)が時代物にはピッタリあっていた('ω')

重厚な木目、線の多さは、ただ木の材質を表すだけじゃなかったんですねえ。逆に言えば安っぽい建物、新しい建物にはしつこく木目を入れない方が雰囲気がでる。ちなみにそん時の先輩が今の兄弟子センセイであります(笑)。

ここで一つ覚えたのです。すなわち

「木目」は演出効果の高い背景である(*‘∀‘)

ということを…w

実験してみましょうぞ。
ここに一枚のイラストがある(._.)。

この後ろの板塀に、どう木目をいれようか?

さきほどの3枚目、カンタンな手書き曲線だとこうなる。

ま、悪くはないです。さらっと読んでほしい場面ならこれくらいかもしんない。ではここを、カキコミ木目でやるとどうなるか…(._.)


…なんでしょうね、こうなるとちょっと

「意味」が違ってくるようだ(._.)

なんか目を止めてほしいシーン、あるいは夕方などの影が濃くなるシーン、などになりそうです。読むほうのリズムにも影響する。背景、いや木目ひとつでこう変わってしまうのですねえ('ω')

当然、アシさんはこのようなことを考えて背景を描いておるのです。
なのでツネヒゴロから「どんな木目がどういう印象を与えるか」考えながら歩いている。全員そうです(-"-)そうに決まっているw。

幸い「木目」はウチんなかにもいっぱいあるので、ちょっとカメラを向ければ資料には困らない。見てきましょう。

ドアの木目。細かく、地の色が濃いですね。重そうな印象です。


階段の木目は張り合わせの跡が見えます。硬い印象です。定規で薄い線を引くのがよさそうです。


鴨居。自然な薄い木目で地の色も暖かい。傷も見えますね。気軽に釘が打てそうな、柔らかな印象です。


縁側の床です。これは木目もハッキリ、しっかりした木材に見えます。光の照り返しが入るのも質感ですねえ。


トイレの窓の枠。こっちはこんなに照らされても照り返しがありません。材質や表面加工が違うんですね。


台所のドア、下部分。木目もハッキリ、地の色も濃い。厚くしっかりした印象です。


オマケ…暖房器具の「木目調」カバー。これも「暖かい印象」を与えるために木目をりようしているんでしょうね('ω')!




お判りでしょうか。
これが楽しくなってきたらあなたも立派なモクメイト
木目のメイトでモクメイト。

この世は木目で満ちているのですぞ('ω')


…さあ、ここまで読んでくださった方々はもう、この場面にどんな木目を入れたらいいかお判りでしょう。

間違っても、

こんな木目を入れてはなりませぬ(-"-)






ダセえ!(*‘∀‘)


そう、ここはしっかり目を止めてもらうため、重厚な木目を丁寧に…



と、ここまで描いたところで

キャットが「メシはまだかメシは(-"-)」と言い出した


ので、木目の途中ですがここで筆をおきたいと思います。

…お粗末様でした(*- -)(*_ _)ペコリ


久々にいっぱいラクガキ出来て楽しかったです('ω')


たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)