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まんが右左ものがたり

昨日つぶやきで載せたこの画像、いま絵の練習で描いているサイレントマンガです。

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ちなみに野球を描くのは初めて。

絵の練習が目的なのでお話はその都度考えて(いきあたりバッタリ)1ページづつペン入れしています(笑)いいんです、趣味なんだから。

で、この画像を眺めていてつれづれに考えた(._.)。

セリフがないので「セーフ」を表現するのに審判のアクションが便利でしたが、塁審がいなくてもわかるだろうか?

実験します。

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…うん、大丈夫なようです。


では、左右反転したらどうなるか?

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・・・微妙だ。

これはアウトではなかろうか。

さあここが問題ですw


マンガの絵は止まっているのに、動いてるように感じて読んでます。動いているからには、時間経過があるはずです。たとえば

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これだけ会話するのに、どうしても1分くらいはかかる。

でも日本人ならこの会話、どっから読んでいいかわからない人はまずいませんよね、右から左にきまっとる日本語の縦書きがそうだからです。

なのでマンガも基本的には右から左に時間が流れる絵でもそうなってます。これが面白いwイラストでもアニメーションでもない、マンガの面白さだなーと思います。


…ただ日本語の表記というのはイイカゲンな奴で、

縦横無尽に書けるんですよね。

現に今も横に描いている。昔は横書きの左右まで逆だったわけで…(^_^;)

笑い事じゃありません、これを見てください。

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この写真あまりに悔しくてもう5年も取ってあるんです。小さくて見えにくいですが、「大葉」と大書された左上に、

ちさn

って書いてあるんですよ。

「知産愛県」かと思うじゃないですかw一瞬。

なんか「地産地消」の仲間かなと。そうじゃない、これは

「愛知県産」です。

不親切にもほどがあるw。


なので正確に言えばマンガも右から左と決まってるわけじゃなくて、外国のは左から右に読みます。時間経過も左から右。日本でもセリフが横書きの場合なら左から右に読むのも可能です。

…けど、当方はそれ(逆)読みにくいんですよね…。


ここに一冊のパンフがある(._.)

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これは当方が籍を置く介護の会社、㈱大起エンゼルヘルプの紹介パンフです。見てわかるように左綴じ、つまり

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横読みですね。

で、こういう印刷物を作るときはもちろん当方にもオシゴトが回ってくるのですがこれが困る。マンガのことをよく知らないデザイナーさんは「マンガも左から右に読むように描いてくれ」と提案してきます。

で、当方はそれを毎回断固断ります(^^)


パンフの体裁より、マンガの読みやすさのほうが大事だと思うからです。日本人ならほとんどの人が「コマの割った紙」をみたらまず右上を見る、これは理屈ではない、習慣ですw。

ううう

…ほら今、右上のコマから見たでしょうw

こうして横書きの文章を読んでいてもそうなるので、ここはデザイナーさんに折れていただく。いまだかつて譲ったことはありません。だいたい急に逆に描くなんて不器用なマネはしたくない(笑)。

結果、横書きのパンフに突如…

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右上から読むマンガが出現します。

でも自然に読めるもんです。…念のため工夫があって、当方は上部に「ヘッダー」のような見出し文章をつけています。これで左上から右上まで視線を誘導してしまうわけです。右上まで来たら、あとは普通にマンガとして読める。で、マンガが終わったら右下にまた「フッター」としての横書き文章があります。これで左手が紙をめくる動作に入れる。

当方はこの技法を「シベリア」(お菓子の)と呼んでいます。


…この方法は、横書き文化に放り込まれた介護マンガ家(つまり当方)が編み出した苦肉の作ですが、実に重宝です。

見開き2ページを縦横無尽どこにでも差し込めますよ(^^)


マンガの左右って面白いですねwセリフのないのを描いてみてなおさら強く感じました。そしてマンガの話と会社の宣伝を同時に行うこのアクロバットよ…(ー_ー)


お粗末様でした<(_ _)>

たくさんのサポートを戴いており、イラストももう一通り送ったような気がするので…どんなお礼がいいですかねえ?考え中(._.)