青へ映やす、空や海を栄やす

まつおさん
いつも励ましてくださり
ありがとうございます♪

久々の借りパクいくどー!

夜、私とレオ氏(彼)が
おでんを買い食いしながら
帰っている途中のこと

「うめ、空って黒い?」と、いきなり聞かれた
田舎のあぜ道ならともかく
ここは日本橋

「いや、青く見えん?」と答えると
「だよな? 黒じゃないよな」
レオ氏は信号待ちをしながら空を仰いだ

携帯にあるレオ氏の画像は
ほぼどれも空を見ている
私が無意識に選ぶ
好きな顔の角度なのかもしれない

レオ氏は明け方の白い膜が張る青空も好きだ

早朝で赤信号の車が通らない横断歩道を
私と繋いだ手を強く引っ張り、駆け抜ける
道を渡り切ると、私の目を見たあと
レオ氏の視線は空へ向かう

「1日の中でこの時間が好きだ」

白味かかったホリゾンブルーの青空と
ツンと冷えた空気は清潔感があり
古い住宅地の静けさに囲われた私たちは
きっと誰よりも幸福に満ちていた

「あれがダイヤモンドプリンス号?」
山下公園でテキトーに座って
セルリアンブルーの海の先を指さす
「そうかもしれないな」

…この先、大変な時代が来ることと思わず
見慣れた海はどんな潮だったか記憶にない
レオ氏が持つトパーズのようなオーラが
私のそばにあることしか