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カーボン革命が変える市場:スタートアップの機会とは #bdash

冒頭の話で、投資家が投資したいテーマの1位が脱炭素という調査結果もあったと山崎さんからの情報提供がありました。徐々に関心が高まっているテーマ。

補足:日経記事に、投資を強化したい分野(複数回答)は「環境・エネルギー」が全体の55%(24社)を占めて最多とある。

スピーカー:(敬称略)
赤塚 新司(東京電力ベンチャーズ)
城口 洋平(ENECHANGE)
竹内 純子(U3イノベーションズ合同会社)
モデレーター:
山崎 良平(B Dash Ventures)

脱炭素の技術トレンドサイクル

BDC環境

ぶっちゃけこのセッションは、城口さんのご説明で使用したこのスライドだけ頭に叩き込んでおくだけで価値があると思います。

この順序で技術サイクルが来ていて、日本国内市場でこの程度の補助金があるのだなと勉強になりました。

このスライドだけでも見る価値があるなと思い、短いながらに一応記事にしておきました。

Q:市場の機会


城口:世界の投資額は100兆円でVC投資の14%を占める。WEB3は20兆円で、環境系はWEB3の5倍。現状は再エネ系が6割、EV系が4割。

(日本では)補助金がないと成立しないが、補助金を使うことで10年くらい早める。日本での補助金は太陽光風力4兆円、EVは400億、蓄電池は60億。

日本の新車販売で9月の速報値で日本全体の4%に達した。EVの新車台数が伸びていくので、EV蓄電事業に(エネチェンジとして)300億投資する予定。

竹内:再エネを使いこなす事業に需要が出てくる。エネルギーは間違ってはいけない。コストが徹底的に下がって、補助金がなくても自立する状態が大事。

気になるキラーワード


下記はセッションを聞いていて、気になったキーワードです。

赤塚:キーデバイスは蓄電池

竹内:電気屋から見ると、EVは動けるバッテリー。

城口:日本でEVが普及しないのは、海外から見るとトヨタのプロパガンダ説がある。

感想


BdashCampで環境系のセッションは3回連続とのことですが、昨年の今時期のセッションを聞いて、ちゃんとこの市場を見ておかないとなと感じました。

1年前はこの市場はTSLAしか知りませんでしたがw 上場市場では太陽光のENPH株を今は少し持っていますし、蓄電池もALBやSQMというプレイヤーがいることを学習しました。

2022年は利上げ環境下でハイテクグロース株が暴落したのに対し、これら脱炭素銘柄は9月には新高値を更新していました。

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上場市場においては、太陽光など再エネ、EV、蓄電池はグローバルでは既にメガトレンドに。

一方で、技術トレンドサイクルの図表の一番左側に位置する「核融合」だと、日本のスタートアップだと京都フュージョンエンジニアリングなどがあります。

スタートアップ投資をするVCであれば、トレンドサイクルの左側を注視し、上場株投資家とサイクルの右側から真ん中あたりを注視すると良いでしょう。

WEB3より、よほど実需があるメガトレンドに思えます。

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