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遠隔施工管理SynQ Remoteのクアンドが優勝:BDashCamp2022 Fall ピッチアリーナ #bdash

BDashCamp2022 Fall ピッチアリーナのレポートです。

普段はイベント後に速報で出すのですが、今回はなんと更新直前にnoteが消えまして!!!速報で出せず失礼しました。。そして消えたので、会場のQ&Aも記憶している話程度しか復元できず...

優勝はリモート施工管理のクアンド、準優勝は農業データのサグリでした。

恒例の予想記事はこちら。

他のセッション記事はこちら。

▷進出予想&実際に進出:4社
レイヤード(かかりつけ医)
Pictoria(Vtuber)
クアンド(施工管理)
Yuimedi(医療データクレンジング)

▷予選落ち予想&実際に進出:2社
Sagri(農地データ)
nat(リノベーションAI測量)

▷進出予想したが予選落ち:2社
ユーティル(WEB幹事)
Fivot(Fintech)

下記が審査員。敬称略

青柳 直樹(メルカリ)WEB3風のファッションで登場
清明 祐子(マネックスグループ)
武田 純人(野村證券)
平尾 丈(じげん)別解力推し
宮田 昇始(Smart HR)ARPUを上げるこだわり
吉田 浩一郎(クラウドワークス)エモい話担当
渡辺 洋行(B Dash Ventures)

1.Pictoria(AI Vtuber) 

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AI Vtuberを展開。人よりもAIの方が疲れないため、長時間ライブ配信できたりする点が強み。同時視聴者数が2,000人以上なども。

ANYCOLORが既にグローバルの売上が伸びていることもあり、AI Vtuberもグローバルで通用すると考えているようだ。

審査員からは「AI Vtuberにあまり愛着を感じない、声が低い」とか、「コミュニケーションがAIだと単調じゃないか」などのツッコミが。

その辺は私もたしかにそう感じるが、Siriもジワジワくる面白さがあるので、Siri的なものと考えれば、愛せなくもないかもしれない。

2.nat(リノベーションAI測量)

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上記はプレスリリースから引用。部屋などの測量をスマホのセンサーを活用してできるサービス。あくまで見積もり段階の話であり、見積りの誤差を1%に抑えることができるというサービスで、通常の見積もりであれば20%程度誤差がある場合もあるようだ。

年間7.2万円か月額0.9万円のSaaSでリノベーション会社などが主な顧客となっている。

3.クアンド(遠隔施工管理)

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遠隔施工管理SynQ Remoteを提供。ピッチでデモがあったが、ZoomやTeamsからさらに踏み込んで施工管理に特化した機能が多くあり、データをわかりやすく分類して保存できたりもする。

施工管理において、移動時間が多いという課題もあり、遠隔施工管理サービスを導入することで移動時間を削減できる。記憶が正しければ、MRRも半年で500%の伸びとのこと。

高齢者や現場の人がテクノロジーを使いこなせないのでは?という質問があったが、便利とわかるとちゃんと使いこなしているという回答。

フィールドサービスの領域であり、ホワイトカラー領域よりTAMは大きいらしい。

ちなみにHPを見るとICCのSaaSセッションで優勝していた。(ICCに行かないから、事前予想の際に気づいていませんでした)

ConTechはアンドパッドなど大きいプレイヤーもいますし、市場が大きいので、それなりにスケールするかもですね。

エモい担当のクラウドワークス吉田さんから社名の由来を聞かれると、九州発のスタートアップなので「Q」と「and」をつなげてQuandにしたとのこと。「エモいね!」と吉田さんは喜ばれておりました。

ちなみに予想段階で全く忘れていましたが、2021年8月に1.2億調達でウメキワークスでS判定にした企業でしたw 忘れすぎだろという。毎年、カバーする企業が増えているので、申し訳ありません。

下記の記事にS判定の話が載っています。

4.レイヤード(かかりつけ医CRM)

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かかりつけ医のCRMサービスKakariteを提供。C向けにはWEB問診のSymviewを提供。

導入企業1,200社でMRR1,200万円という話も出たが、無料ユーザーもいるようで、月額単価は1.5万円程度とのこと。かかりつけ医のサービスは広義では電子カルテと近接領域ではあるが、電子カルテは患者をCRMできるように設計できていないため、電子カルテだけでは不十分とのこと。

SmartHR宮田さんから「ARPUを10倍にできないか。ARPUを上げないと厳しいかも」という指摘があったが、病院向けSaaSは競争も激しく、できるだけ単価を上げたくないとのこと。


5.Yuimedi(医療データクレンジング)

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医療データのクレンジングサービス。従来はエクセルでデータ制作していたが、このサービスを活用して時間が1/500に圧縮できたという話があった。

データクレンジングサービスのみならず、データを製薬会社などに販売していきたいというビジネスモデル。

クラウドワークス吉田さんからの「エムスリーどう思ってるんですか」というツッコミに、競合せずに協業する相手だと思っているとの回答。

6.Sagri(衛星農地データ)

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衛星から農地データを取得し、農地パトロールを効率化。

農地面積に応じたサブスクと従量課金で、今期は売上3億、営業利益1億の見込みとなっている。

(失礼ではあるが)農業の割には売上と利益が出ているということから、会場でも評価されており、スポンサー賞を複数受賞。準優勝にも輝いた。

以上です。

振り返ってみれば、AI VtuberのPicotria以外は何かしらでSaaS的なマネタイズがあるサービスであり、WEB3は1社もありませんでした。

WEB3は別でピッチコンテストがあったからピッチアリーナに来なかったという話ではなく、単に予選や予選まで勝ち残るには弱かったようです。

BDashCamp冒頭の「ネット企業の次の成長」のセッションでは、WEB3は若者とWEB1世代のおじさんが熱狂しているという話があり、38歳の私のようなWEB2世代は案外WEB3に対して冷めている人が少なくない。というのが、今回のキャンプのネットワーキングを通しての感触でした。

私はWEB3よくわからない派なので、自分だけじゃなかったんだ!と少しホッとしましたw

参加者の皆さま、お疲れさまでした。

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