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資金調達の「相場観」について

読者からリクエストいただいた企画。

起業家は資金調達の際に、どの程度の額をどの程度の希薄化率で調達するか?というのは永遠の課題であるように思える。

これは投資家の方針によっても許容範囲が異なってくる。

大まかではあるが、一般的にはこのような傾向がある。

独立系VC:リターンにうるさいので、条件が厳しめになりがち

金融系VC:リードに従いがち(リードを取ることが少ない)

事業会社:独立系に比べると条件が緩くなりがち。リターンより事業シナジー追求の場合もある

エンジェル:時折デビル・エンジェルもいるが、比率的にエンジェルの文字通り優しめなはず

これらの投資家の性質がありつつも、投資家によっては「相場観はこれくらいかなあ」と言って、ポジショントークで投資家に有利な条件を提示してくることが少なくないだろう。

「相場観」とは一体なんだろうか。

ふわっとした空気的な感覚ではなく、客観的なデータを元にした方が根拠として良いであろう。

「相場観」を把握するために、大まかではあるが実際の資金調達額とバリュエーションから、ささやかな客観的調査を実施した。下記が調査条件。

対象社数:2023年1-7月の億単位調達でウメキワークスで扱った企業275社のうち、ラウンドの記載があった企業157社(対象企業の57%)

調査方法:謄本やINITIALの公開ページをもとに最新バリュエーションを調査。調達額とバリュエーションから、そのラウンドの希薄化率を算出(NAカウントはバリュエーション開示がなし)

注意事項:ラウンド後半になるにつれ、借入を含む調達額の記載が増え、調達額の中の株式分だけでみると希薄化率はもっと下がっている場合が多いと推測される

下記がラウンドごとの調査結果となった。以下有料です。

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