梅木 雄平
BDashCamp2022 Summer:Pitch Arena出場企業18社を紹介
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BDashCamp2022 Summer:Pitch Arena出場企業18社を紹介

梅木 雄平

今週6/1-6/3はB Dash Camp 2022 Summerに参加予定で、セッションなどいくつかnoteで無料記事を出していきます。前回の記事はこちら。前回は初日だけしか参加できなかったため、1記事のみでした。

こちらのLPに出場企業一覧へのリンクが貼られています。

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この18社の企業がどういう企業かをHPを見てみて、本選出場企業6社を予想します。

目次からも企業一覧は見れますが、わかりやすく下記に整理を。

☆社名/調達額/ジャンル/UWで扱いある5社の判定(上図の左上から順)
1.24karat 非公開 NFT
2.Aironworks 9,000万 サイバーセキュリティSaaS A判定
3.アンチパターン 9,200万 SaaS支援SaaS
4.Go Visions 1.1億 エンタメ教育 B判定
5.ハイヤールー 3,600万円 コーディング試験 A判定
6.Hogetic Lab 5,000万円 データ A判定
7.インターホールディングス - 環境系?
8.Kiva 4,100万円 EC延長保証
9.MEME / manimo - FinTech(親子金融教育)
10.openpage 1億 カスタマーサクセス B判定
11.Scene 6,500万 製造業向け3Dドキュメントツール
12.Solafune 非公開 衛星データ解析コンテスト
13.ソレクティブ 6,100万 フリーランスプラットフォーム
14.SOUNDRAW 1億 AI作曲
15.Study Valley 非公開 EdTech(学習業務支援)
16.WACTOR 非公開 Vtuberプロダクション
17.ウォールオブデス 非公開 音楽ライブ体験最大化
18.YZ 非公開 グロースマネジメントシステム

1.24karat/NFT

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NFTのマケプレですね。サイト上からアクティブに売買されている様子がいまいちわからず、まだ始めたばかりなのでしょうか。トラクションが不明すぎて判断できません。

2.AironWorks/サイバーセキュリティ

投資家:ALL STAR SAAS FUND、NVCC、京都エンジェルファンド

梅木:2021年11月に0.9億調達、UWでA判定。

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サイバーセキュリティの訓練プラットフォーム。サイバーセキュリティ自体は非常に人気があるセクターで、米国ではCRWDやZSがある。日本ではそこまで強い企業はさほど多くない印象で、スタートアップだとココンが2021年にGMOに買収されました。「訓練」プラットフォームという点がユニークネスでしょうか。

ALL STAR SaaSが投資している、という理由でA判定にした気がしますw

3.アンチパターン / エンジニアマッチングorSaaS支援SaaS

投資家:スマートラウンド

梅木:2022年4月に9,200万円調達、UWで未カバー。SaaS支援のためのSaaS支援サービスを展開とのこと。HPには複数サービスがあるが

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下のGatewayの方だろうか。ローンチ前のようで、情報が少なく、判断できない。「SaaS開発/運用を容易にするプラットフォーム」を構築するようだが、具体的にはまだよくわからない。

4.Go Visions / エンタメ教育

投資家:STRIVE、HIRAC FUND、epiST Ventures、個人

梅木:2020年10月に1.1億調達、UWでB判定。

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好奇心が未来をつくるオンラインテーマパーク SOZOW(ソーゾウ)を提供。少子高齢化の中で、一人の子供にかける教育費の単価は上がりそうな気がします。両親のジジババを含めてシックスポケットという呼び方もある。

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こういう料金体験。オフラインのコースもありますが、オンラインが主軸でしょうか。学校教育だけではもう限界でしょうし、クリエイティビティを刺激する教育にお金が流れるというのは想像しやすい。

5.ハイヤールー  / コーディング試験

投資家:プライマル、元メルカリ富島氏

梅木:2021年3月に3,600万円を調達、UWでA判定。

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エンジニア採用時にスキルのミスマッチがあると困りますよね。採用単価も高いですし。その際にこういった試験サービスがあれば、採用側の期待ほどコーディングスキルがなかったから採用見送り。とかありそうで、スクリーニングツールとして必要だと思います。

月額3.6万円のプランが中規模企業向け。小規模スタートアップ向けは月額1.2万円。マストハブになる可能性もあるツールだと思う。

6.Hogetic Lab  / データ収集

投資家:Mint

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梅木:2021年6月に5,000万円を調達、UWでA判定。Data Collect as a Service(DCaas)プラットフォーム「Collectro」を開発。

月額5万円からで、データ収集のために自社エンジニアの工数を割かなくて済むようになるということで、利便性は高そう。具体的なオペレーションに踏み込んでまでは判断できないが、マーケットはありそうな領域。

7.インターホールディングス / 気候テック

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梅木:気候テックベンチャーというくらいしか情報がなく、調達情報もググった限りにおいては見かけない。判断しようがないので保留。

8.Kiva  / EC延長保証

投資家:ALL STAR SAAS FUND、EV、個人

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梅木:2021年2月に4,100万円を調達、UWで未カバー。ECで販売される商品の延長保証サービス『proteger』を提供。

このサービスはニッチに見えますが、結構面白い。こちらの記事を読むと、理解できるようになります。protegerを導入してCVRが120%になったECもあるとか。

protegerを導入すると、たとえばAというECサイトでヘッドフォンを買ったとする。商品カートに「保証をつけますか」という選択肢が出てきて、買った後にもし壊れたら補償できる。とのこと。現在はShopify上のECのみに対応とのこと。保険サービスと言えます。

保険ベンチャーといえばjust in caseがコロナ保険の支払額を9割カットしたことが話題でしたが、モノの保証であれば異常値的な発生リスクは低そう。

9.MEME manimo  / FinTech(親子金融教育)

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梅木:調達ニュースは見かけませんでした。manimoという子どものデビットカード。

子供の金融教育という市場自体は私は関心がありますし、市場ニーズも高いと思います。しかし、たとえば家計簿アプリ単体でのマネタイズも結構難しく、現時点のマネフォのHome部門(家計簿アプリ)ですら年間20-30億の売上というレベル。

金融教育アプリはそれ単体でのマネタイズはせいぜいプレミアムプランで月数百円が限界に思えます。マネーツリーはデータ販売をしているようですが、そういうマネタイズのアップサイドがどの程度かは未知数(天井は低い気がします)。あとは、金融サービスへのアフィ広告か。楽天パンダから楽天証券に誘導される。とかでしょうかね。

市場の可能性は感じるものの、マネタイズは苦労しそうという印象。

10.openpage  / カスタマーサクセス

投資家:ITV

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梅木:2021年6月に1億調達、UWでB判定。SaaS事業者向けカスタマーサクセスクラウドで、初期費用20万円+月額8万円。HPの導入事例はまだTalknoteとFindyくらいしかないが、手堅いニーズがありそうには思える。ただ、月額8万円だとシリーズAくらいのスタートアップには多少負担が重そうで、プライシングが最適化はわからない。複数プランを用意して、CS担当のID課金の設計の方がMRRを最大化しやすい気がする。

11.Scene  / 製造業向け3Dドキュメントツール

投資家:EV、GREE Ventures、アプリコット

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梅木:2021年12月に6,300万円調達。UWでは未カバー。3D関連のスタートアップは年に数社程度登場するが、目覚ましくグロースしている例は少なくとも私は知らない。

3D CADのドキュメントツールであり、TBの記事ではGoogle Docsの3D版という表記があり、そのコンセプトであればわかりやすい気がする。記事によると2021年12月の時点で既に500社の顧客がいるようで、そこから半年経つ今回は顧客数が倍増とか単価もそれなりであればトラクションはアーリーにしては結構ある。ということで、本選進出があるかもしれない。ピッチを効かずに判断するのはかなり難しい。

12.Solafune  / 衛星データ解析コンテスト

投資家:ANRI、EV

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梅木:2021年1月に非公開額を調達。宇宙系はただですら苦手なのですが、HP見ただけでは全然わかりませんね。PR TIMESから引用すると

衛星データを活用したデータ解析コンテスト「Solafune」の運営を2020年10月より開始。取得のハードルが高い衛星データのデータセットをオープン化した反響は大きく、初回に開催したデータ解析コンテストでは100人以上のAIエンジニアが参加し、1,500件以上の解析結果の収集を実現した、現在も急成長中のプラットフォーム

コンテストなので、優勝者に賞金があるとかそういうモデルなのだろうか。マネタイズも想像が付かず、UWでカバーしていれば、確実に保留にするサービス。

13.ソレクティブ  / フリーランスプラットフォーム

投資家:千葉道場

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梅木:2021年7月に6,100万円調達。サイトを見る感じでは、クラウドワークス的というよりは、ココナラ的に「こんなことできます」というフリーランスがいて、それに企業が発注するという流れが多そうなサービスEC的な感じ。

職種は非エンジニアが多そうな感じで、非エンジニアの方が要件定義が曖昧なので、フリーランスのマッチングは難しいと思う。と、文系フリーランス(としてマーケのコンサルを多数やってきた)の私は思う。なので、スケーラビリティに懐疑的です。

14.SOUNDRAW  / AI作曲

投資家:ディープコア、個人

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梅木:2022年3月に1億調達、UWで未カバー。YouTube著作権フリーのBGMではなく、本来課金しなきゃいけなかったものを無断使用して、動画削除に追い込まれてしまった猫アカウントを最近見かけました。

このサービスは月額2,000円程度で著作権フリーの音楽を作り、作曲家はそれが多く使われれば使用料で儲けられるというモデルだと思います。著作権周りは上場企業ではNextoneが100億近い売上がありますが、CGMの作曲家向けサブスクだけではなく、仮に使用量に応じた従量課金にしても、市場規模は小さい気がしますね。

15.Study Valley / EdTech(学習業務支援)

投資家:複数の個人

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梅木:2021年2月に非公開額を調達。PRTIMESによると、小学生向けの算数AIアプリ「アンカー」から開始し、現在は学習・業務支援プラットフォーム「TimeTact」を開発。

サイトを見る限りでは、学習自体に踏み込むというよりは、学習周りのDXサービスに見えます。宿題の提出や管理のツールとか。

学習自体でいえば、EdTechは昔は儲からないセクターとして有名でしたが、atama plusやモノグサというA級スタートアップの登場で、その定説は覆されつつあるように思えます。学習支援プラットフォームという立ち位置は悪くはないものの、単価は上がりにくい気がしました。

16.WACTOR  / Vtuberプロダクション

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梅木:調達履歴は見つけられず。VtuberといえばANYCOLORがこのBdashcamp直後にIPO予定で、営業利益が20-30億出ています。当たればYoutuberのMCNより利益が出ることを証明したVTuber市場ですが、後発のカバー社のIPOも噂されており、ANYCOLORと同等の利益が出ていてもおかしくありません。

YouTuberに関しては結局二番手だったVAZは自滅し、UUUMとは多少形態が異なりそうなBitStarのIPOは今後あるのか先行き不透明感があります。

Vtuberは当たるとでかい久々のC向けの市場であり、アーリー段階では判断しづらい。市場がそれなりに美味しいということは、ANYCOLORが証明したという感じです。

17.ウォールオブデス  / 音楽ライブ体験最大化

投資家:EV、Skyland、個人

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梅木:2022年1月に非公開額を調達。クリックしてもサービスサイトに飛べなかったのですが、音楽ライブの参戦記録アプリを提供。投げ銭とかができるようで、音楽ライブ興行者にとっても新たなマネタイズ手段になるのかもしれない。

推し活が若者を中心に流行しており、踏み込んだ話をすると推し活代をパパ活で稼ぐ若い女性も少なくないとか。なので、爆発力を秘める可能性はある市場ですが、C向けサービスのヒット確率はB2B SaaSよりは格段に低い。UWで未カバーでしたが、M&A狙いB判定にするだろうな。

18.YZ  / グロースマネジメントシステム

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梅木:調達情報は見当たらず。グロースマネジメントプラットフォームのmycsessを提供。サイトのLPを下記にそのまま貼りますが、結構面白いと思いました。売上分析から、今後のグロースの打ち手を提案してくれるという。

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オフェンス施策なので、今後リセッションになりそうな気配の中では真っ先に予算を削られそうな領域ではありますが、プロダクトのユニークネスはあり、個人的には面白いと感じました。

本選出場企業6社を予想

ピッチを聞かず、ニュースリリースやサイトを見ての判断であり、ピッチを聞くと全然印象が変わる可能性がある。という前提の言い訳はしつつ選定すると

4.Go Visions / エンタメ教育
5.ハイヤールー / コーディング試験
8.kiva / EC延長保証
10.opnepage / カスタマーサクセス
11.Scene / 製造業向け3Dドキュメントツール
18.YZ(mycsess) / グロースマネジメントシステム

公開されているトラクションや、市場から逆算して需要が固そうなやつ。という基準で選出しました。

どれだけ的中したかは、本選のお楽しみで。

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梅木 雄平

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梅木 雄平
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