行き当たりばったり記・その5
胃穿孔になる 1969年10月21日、私は21歳の誕生日を迎えた。とはいえ、誕生日のパーティーをやるわけではなく、1の付く日なのでいつものように一の日会に渋谷の霞へ行った。そしていつものようにコーヒーを飲みながら話をしていたのだが……話をしているうちに胃のあたりがシクシクと痛みだし、やがて内側から釘で刺されているような激痛となってとうとうのたうち回る騒ぎになってしまった。
横田順彌が109に「あえいでます」と電話を掛けてくれ救急車がやってきたが、霞は道玄坂小路という細い路地