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雪国へ (1)姨捨へ

いろいろあって憂鬱にまみれた20XX年。
……の暮れの話をします。

年末だ! 青春18きっぷだ!
もうみんな仕事納めをして家でゆっくりしているような時期でしたが、私はひとり、電車で飛び出していくのです。

新快速で大垣までやってきた私は、とりあえず美濃赤坂へ。
用事なんてなにもありません。
ただ端っこまで行ってみたかっただけです。



ちょっと降りたら満足したので折り返しまして、一気に進みます。
名古屋をほとんど素通りし、中央本線に乗車!


美乃坂本で下車。

なんで美乃坂本に降りたんだろう。
もう覚えてませんが、窓からの景色がきれいだったから降りてみた、が正解なような気がします。


ここからまた一気に松本へ。
この日は松本泊なので、チェックインして荷物をホテルに置いてきました。


で、ここからどこ行くかというと、篠ノ井線に乗ります!
日本三大車窓を見に、姨捨に行ってみたかったんですよ。
冬の長野ってことでそれはもうめちゃくちゃ寒かったのですが、「日本三大車窓」をまだひとつも知らない私にとって姨捨はスルー不可の駅でした。

スイッチバックして、ホームに到着!

あああああ、さっっっっっっっむぅぅぅぅぅぅ!!!!!

さむい!
さむいって!!
雪まみれやんか!!

とりあえず降りたホームの写真を撮って、駅舎に逃げ込みます。
駅舎ならきっと暖房が

ついてへんのかーーい!!
さむいって!!
駅舎は広くて落ち着く素敵な造りですが、雪に免疫のない関西人にとっては恐怖を禁じ得ない寒さです。

立派な駅舎。昔は駅舎内にキオスクがあったとか


お手洗いに行ってみるとお手洗いの中は暖房が効いていて、ちょっとだけ復活!
負けるか!

さあ、帰りのホームに行ってみましょう。




あああ、さむい!
さっむいけど……

きれーーーい!!!
ホームから見下ろすと広がっている夜景。
ちょっと感動してしまいます。

どうやって写真を撮ってもうまくいきせん。
この大地の広がりは現場に体験しに行くしかないと思います。
ほんともうすぐ行ってきてください。


後日、SNSにこの写真をアップしてみたんです。
そしたら「この光の中に私の実家があるよ」とコメントをくれた友人がいて、そうか、この駅の向こうに誰かの日常があるんだなぁと、もう一度感動できました。

帰りの列車がやってきて、ほっとして車内に踏み込んだ瞬間、コントみたいに滑りました。
防水ブーツの底に踏んだ雪が詰まっていたようです。
車内の皆さんは思わず笑いそうになりながらも見ないフリをしてくれました。
ありがとう。

姨捨、なんて素敵な駅なんでしょう。
めちゃくちゃ寒かったけど、私とっても感動しました。
というわけで…

翌朝!

また来た!

とりあえず夜に降りて終わりにするつもりだったのですが、あまりに姨捨駅が気に入ったのでまた来ちゃいました。
明るい姨捨駅も見てみたかったですし。

話は変わりますが、私、寒い時期に寒い土地へ行ったら、ある実験をやってみたかったんです。

ふと思ったんですよね。
極限に寒いところでなら、シャボン玉を吹きガラスみたいに丸く凍らせられるのではないか? と。

有識者にアドバイスを求めたところ、「不可能ではなさそう。まずシャボン玉の強度を増す必要があるのではないか?」とのこと。
シャボン液にガムシロップを入れると強度が増すとの情報を入手したので、ガムシロップも用意してきてあります。

さ、いざ、シャボン玉!!

寒くて死にそう


うーん、無理か。
日中は気温が上がるから条件的にもよくないかもしれません。
シャボン玉、凍りませんでした。

まあいいや!
シャボン玉って楽しいよね!

さあ、明るい善光寺平を見に行こうじゃないですか!

わぁぁぁぁぁ、きれーーーーい!!!!!
まさに絶景。
ほんともう来てよかった。来てよかった。来てよかった!!

さて、松本まで折り返しましょうか。
このあとは大糸線に乗ります!


極寒の旅は(2)へつづく!

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