『夕暮れの昼寝』を祖母と読んだ話
ダ・ヴィンチのエッセイ連載『夕暮れの昼寝』をご存知だろうか。
長濱ねるさんのこのエッセイが毎月楽しみで、愛読している。私はこのエッセイの大ファンだ。
以前、家族に
こんな興味深いことが書いてあってね、と夕食の時に話したことがあった。
その時に祖母が、少し興味を抱いてくれてる気がした。
そのことをふと思い出し、祖母に今日エッセイを読んでもらった。
夕暮れの昼寝 第三十寝 参拝
大好きなものを大好きな人に共有するときは、思いが大きくなりすぎるからか、緊張する。
伝わるかな?伝わると嬉しいな。
私の身体は少し硬直する。
祖母の上下に文字を追って動く瞼を
何気ないふりしながら、チラッと見る。
真剣に読んでくれていることが嬉しい。
祖母が読み終わったのがわかったとき、自然と笑みがこぼれた。
祖母の感想は、
まず、
知り合いに五島へ嫁いだ人がいる。とのこと。(あ、そこ?!(笑)ねるちゃん五島育ちなのちゃんと読んでたのね!)
あとは、
難しい。これだけ文章が書けるってすごい。
私も手紙を書きたいんだけどなかなか書けなくてね…(どうやら、最近、その五島に嫁いだご近所さんからの手紙を読み、思いを馳せながら読んでいたみたいだ)
とのこと。
私も神社に参拝するとき、ねるさんに共感する部分あるんだあ!この記事すごく共感するんだよね。
というと、
笑顔でそうかそうか、と頷いてくれた。
読んでくれてありがとう!
というと、
祖母もこちらこそありがとう!
と笑いかけてくれた。
好きなものを好きな人に共有するときの
楽しさ、緊張、高揚、そこかー!っていう反応がズレて返ってきた時の可笑しさ。
祖母とそれを味わえた。
今日はそれだけで良い日だ。
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