貧乏とは・・・

なんの話だったか、年始にお泊まりに来ていたこうめちゃんに「Umeちゃんは貧乏だから、こうめちゃんに贅沢はさせてあげられない・・・」と泣くふりをしました。(体調を壊していたので、実際そんなにバリバリ働いてはいないので、稼ぎもそこそこ・・・)
 
こうめちゃんは、不思議そうに私の顔を見て「え、Umeちゃんは貧乏じゃないでしょ!?」と言いました。
 
「Umeちゃんは、貧乏だから、オーケストラのコンサートに一回しか連れて行ってあげられないんだよ」というと、また不思議そうな顔。
 
「でも、貧乏じゃないでしょ?」
 
その理由を聞いてみると

「だって、Umeちゃん、仕事してるじゃん」
 
ほほー。なるほど。こうめちゃんくらいの子どもには、働いている人は一括りなんですね。高給取りもパートも日雇も関係ない。
 
働いている人=お金をちゃんと持っている人。
 
学校教育がそうなのかも知れない。ちゃんと働くのは大切だけれど、働くって事に関して、そもそも恵まれた環境で育ってきたのかが大きく影響するわけなのですが、それはまだまだ難しいらしい。
 
私が「でもね、たくさん働いてやっと少しのお金がもらえる人もいるし、ちょっと働いてたくさんお金がもらえる人もいるんだよ」と話をしても、あまり理解はできていない様子。社会の仕組みを知らないと分からないのかも知れない。
 
「でもさ、Umeちゃんは貧乏じゃないでしょ?」と、会話が同じところに戻る。
 
私も貧乏という言葉を使うべきじゃなかった。諸々反省すべきところがある。なので、私の回答はこういう事にしました。
 
「そうだね、Umeちゃんは貧乏じゃないね。豊かさとか貧しさっていうのは、お金だけの話じゃないよね。お金をたくさん持っていても寂しく過ごしている人もいるし、お金が少なくても幸せに暮らしている人もいる。Umeちゃんは、こうめちゃんと一緒にご飯を食べて美味しいと思えるから、豊かだと思うな。だから、それをありがたい事だって感謝している。豊かかどうかは、感謝できるかどうかかも知れないね」
 
ふーん、と答えたこうめちゃん。分かったのは、分かってないのかは置いておいて、将来、人間として豊かな人になってほしいと思うのです。(おばばか)