実は居住してる都道府県以外でも「ワクチン・検査パッケージ」の検査を受けられる?

 昨日のこちらの記事は「ワクチン・検査パッケージ」の検査は、居住している都道府県に限るという前提で書きました。
 居住してる県でしか検査を受けられないと、有効期限2日の抗原検査の場合、二泊三日の旅行が最長になり、一度帰宅(自分の住んでるところに戻る)しないと、再度の検査が受けられないということです。

 ところがその後調べてみると、県民以外が受けられると明記してる県がいくつかあるのです。

長野県

「長野県内に在住の方に限りません」

栃木県

「居住地による制限はなく、他都道府県にお住まいの方も対象になります。」

 さすがに47都道府県全てを調べたわけではないのですが、他の関東の県は見たところ、明記が見当たりませんでした。
「明記してない」というのがポイントで、実はどの県でも、居住者でなくても無料検査を受けることは可能なのかもしれません。

埼玉県

「埼玉県在住であること」というのは、右の「感染拡大傾向時の一般検査事業」のことで、左の、旅行やイベント参加のために求められる陰性検査においては、その条件が書かれていません。制度を利用するための検査であれば、県民でなくても受けられると解釈できます。
 もしそうなのであれば、2日ごとに宿泊先の近くの検査機関で検査を受け、陰性を証明し続ければ、何日でも格安で旅行できるということになります。
 もちろん対象の県に在住していることが条件ですので、たとえば長野県の「信州割」を適用してほしい場合、対象は「長野県 ・群馬県・埼玉県・新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・岐阜県・静岡県・愛知県に在住」です。

 愛知県の対象は7県。それ以外に住んでる人は適応外です。このあたりのルールは県によってさまざまなので、個別に確認する必要があります。単純に隣接してればOKではありません。

 つまり対象の県に住んでいさえすれば、制度上は、検査や接種履歴の提示を繰り返すことで、長期旅行や連泊は不可能では無さそうです。
 かといって本当にこの制度を使い続けて旅行や連泊が続けられるかと言うと、怪しいものです。

  • いつ陽性になるかわからない

  • 検査を受けようとする日や検査機関で、確実に検査を受けられるかわからない

 もし陰性を証明することに失敗すれば、その瞬間に格安旅行は終わりです。陽性になったらそれこそ大騒ぎ。
 昨日書いた記事のように二泊三日で家に帰るのであれば、その間に感染していて、再び旅行に行こうと検査を受けて陽性になっても、自宅ですからなんとかなります。
 ですがたとえば長野や栃木の奥地で「これからも格安旅行を続けてやるぜ」と検査を受けて陽性になったらどうなるか。公共交通機関を使わずに自宅に戻り、医療機関にかからねばならないのですが、もし車でなく列車やバスで来ていたら? 帰る手段がなく詰んでしまいます。
 自家用車で来ていたとしても、陽性と分かっていて長時間の運転をして自宅に帰るのって、現実的なんでしょうか? 反コロナ規制とかそういう立場以前に「コロナウイルスによって引き起こされる風邪」に感染してるのはほぼ間違いないでしょうから、運転中に熱が出る可能性はありますよね。危ないです。

 でもこの問題はワクチンを3回打っていても同じです。3回打ってても感染し症状の出る人は実際に存在してるわけで、そういう人が接種証明を使って格安旅行を続けていた場合、どうなるか。微熱なら風邪薬でごまかすこともできるかもしれませんが、思いのほか症状が重くなったら、ホテルはもう泊めてくれはしないでしょう。

 以前のGoToトラベルでも制度を使って長期旅行をしてた人はいましたが、症状が出たらどうしてたんでしょうね?

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