Airbnb奮闘記

とある私の奮闘記が終わろうとしています。

Airbnbのホストとしてです。

2014年のある日、夫がAirbnbやりたいと
言い出しました。
当時原宿に住んでいましたが、原宿や表参道
は海外からの旅行者に大変人気があるものの
ホテルなどの規制があるらしく宿泊施設は
なく、Airbnbがものすごい勢いで増えて
来ている所でした。

夫はワンルーム賃貸してやろう、と！
うちの近くの物件なら管理しやすいし。

勘のいい人ならすぐお分かりかと思いますが、
賃貸契約の中で又貸しは禁止されています。

それでも夫は、バレなきゃいいし、バレても
出ていけばいいだけの話。リスクは至って
少ない、と。

チキンハートな私は、渋りましたが、
ちょっと興味をそそられるものがあり、
すぐにキャットストリートにある
マンションを借りました。子どもが2歳
の時でうちの母が頻繁に手伝いに来るから
うちの近くにマンション借りたいと言う
理由で、借りました。

IKEAに行って、自分のうちとはテーストの
異なる遊び心あるインテリアを一式揃える
お買い物は楽しかったです。

すぐにバレました。
多分、前にもやってた人がいて、マンション
のオーナーは監視してたのでしょう。
えらく監視カメラの多い物件でした。

少し揉めましたが敷金戻らず鍵取り替えの
お金を払って和解。自信無かったから
知り合いの弁護士に間に入ってもらいました。

夫は、良い学びとなった。
さ、次行こう。監視カメラがなく、
管理人もいないビルで探そう、、、

私のストレスマックス、、、
だいたいの事は夫主体でやってましたが、
外国人の賃貸契約はなかなか面倒だから
契約者は全て私。会社で仕事中に不動産屋
から電話がかかってきて責められる恐怖、、

夫は、リスクは何もない。契約違反では
あるけど、法律違反ではないし。
唯一のリスクは君の精神的ダメージだけ、
それを乗り越えられるなら続けたいけど
どうする？？？

うーん、まだ、少し、やってみます。。。

その間、Airbnb専門のお掃除サービスなど
周辺サービスも次々と現れました。
幸いうちの物件は月のうち9割は埋まり、
賃貸料やクリーニング費支払い後の利益も
なかなか良かったです。
社会勉強しながらお小遣いたっぷりと言う
ところでしょうか。

賃貸マンションをもう一つ借りました。
一つは外国人が一棟まるまるオーナーで、
Airbnbばかりのマンションで、全く問題なく
数年間続けることが出来ました。

原宿のビンテージマンションの素敵な部屋
は、しばらくしてバレて追い出されました。
追い出される時のやりとりのストレス再び。
引越しのストレスもなかなか。

投資用にと、渋谷にマンション買いました。
小さな1LDKだけどバルコニーがやたら広く、
新宿が見渡せます。
賃貸契約気にせずAirbnbが出来ます。
大胆なカラーウォールに張り替え、
バルコニーはウッドデッキにして
デッキチェアおいて！外国人が
喜びそうな大きな書を飾りました。
そのエリアも気に入りました。美味しい
お店がたくさんあります。
これはいい投資だったと思います。
賃貸で貸す場合の2.5倍くらいの売り上げ
がありました。
私たちのゲストはお行儀が良いので、
管理組合の中でも問題は特に無し！

最盛期は３つの物件で回してました。
スーパーホストにもなりました！

リスティングする物件は、Airbnbが
無料サービスでプロのカメラマンを派遣
してくれて、物件撮影もできます。
そのカメラマンはフリーランスのフランス人
でした。Airbnbが無料で提供する背景には、
そのカメラマンに物件チェックさせる意図も
あるそうです。賢い仕組みだなと感心しました。

あまり多くはないけどゲストと交流も
ありました。バルセロナでMBAの教授を
している夫婦とは、その後友人になり
次に日本へ来た時は友人としてうちに泊まり
ました。私たちがフランス住んだら遊びに
行くはずだったのに、なかなか行けない、、、
シリコンバレーのIT大手で働くインド人
カップルともいまだに繋がってます。
他にも小さな子どもがいる家庭とは、
一緒にご飯食べに行って子ども同士が
遊んだり。

2017年6月、日本で住宅宿泊事業法が確立
され、いわゆる旅館経営に課される基準を
クリアしなくては民泊は続けられなくなり
ました。ただし、マンスリー専用にすれば
その必要がないと言う抜け穴があり、それ
からはマンスリーで続けました。
でも賃貸でやるのはやめて、渋谷の持ち
マンション一本にしぼりました。

マンスリーもニーズは充分ありました。

コロナが来ました。
意外なことに外国人のマンスリーニーズは
多少減ったものの、それでも継続して部屋は
埋まってくれました。

このたび、Airbnbより連絡が来て、正式に
住宅宿泊事業法に準じた許可を得ていない
リスティングは終了とのこと。
マンスリーと言いながら日貸ししている
ホストがいるから、と。。。残念

7年近いAirbnbホスト生活は幕を閉じます。

回り始めてから、ほとんどのオペレーション
は夫がやってましたが、軌道のるまでは私も
夫と一緒にいろいろ経験させていただきました

シェアリングエコノミーがものすごい
勢いで成長する過程や、それに法律が
後追いする様子、コロナによるインバウンド
への影響、そう言う時代の流れをAirbnb
のホストをすることで、少しですが、
一緒に体感できたような気がします。

寂しくなるよ。ありがとうAirbnb。

と言う気持ちです。