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個別株投資で見るべき指標とは?

PER・PBRなど、様々なファンダメンタル指標がある中で「結局どの指標を見れば良いの?」という疑問を抱える投資初心者は多いと思います。
この疑問に対しての私の結論は、身も蓋もない話ですが「できる限り全部見ろ、その上で総合的に判断しろ」というものです。

私の専門分野である建築を例に、「建物の安全性を予測する上では、どのような指標を見れば良いの?」という問いに置き換えて考えてみます。
その答えは当然単一ではなく、建物の構造・高さ・形状といった複数の要因があり、さらには地盤の状況・地震の発生頻度・積雪の状況など、外部的な要因にも影響を受けます。
建物の構造安全性という極めて物理的な命題においてさえ、複数の指標が総合的に組み合わさって、その是非を判断できるという訳です。これを踏まえれば、相場という極めて心理的かつ複雑な世界において、たった1つや2つの指標で是非を判断しようという姿勢は、ナンセンスであると考えざるをえません。

人は、複雑な問題や難解な問題を前にすると、単純明快な答えに飛び付いてしまいがちな面があるかもしれません。しかし、その複雑性に対して、様々なアプローチから真理へとにじり寄っていこうとする姿勢こそが、投資家には求められるのではないでしょうか。

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