ume

へんな美術館学芸員。美術史、西洋史、美術批評、建築美学、博物館学、アートマネージメント…

ume

へんな美術館学芸員。美術史、西洋史、美術批評、建築美学、博物館学、アートマネージメント全般に関心があります。ドイツの城に関しては国内屈指の資料を保有しております。著書『ドイツ城郭史 無窮の楼閣』私家版。 https://researchmap.jp/umesama/

最近の記事

  • 固定された記事

【自己紹介】umeです

ドイツ城郭研究家でキュレーターのumeです。よろしくお願いします。ここではドイツのお城やアートのことなどを気ままに投稿していきます。 過去にFC2ブログで「ドイツ城郭・城館研究ブログ」、Wixサイトで「Baisonspiegel」を書いておりましたが、これらの過去記事も移植していきます。 専門分野での業績一覧はresearchmapにて随時更新しておりますので、何かオファーをご検討の方は参照願います。 また、個別のメッセージはフォームからもお送りいただけます。 どうぞよ

    • 写真で空間を埋めること

      「私は空間を埋めたいんです」 写真家・クスミエリカ氏の個展を尋ねた時に本人からそんな言葉を聞いた。普段、私たちは写真を立体物として考えることはあまりないし、実際、美術史上写真は平面作品に分類されてきた。一体、写真で空間を埋めるとはどういうことだろうか。 私はかつて何人かの写真作家の展示に立ち会ったことがある。いま思えば、彼らのほとんどが空間に関心を持っていた。彼らには「写真は平面作品である」という固定観念はもはや無いし、インスタレーションに用いるメディアの一つがたまたま写

      • アートを買ってみた話:どこかにあるかもしれない世界の住人

        枕元に置いて、寝る前に眺めるといい夢が見れそうな置物が欲しい。そんなささやかな欲求に応えてくれそうなアートを手に入れた。 それがこの《water dome"Dwellaparallela"》(ドゥエラパラレラ)である。「どこかにあるかも知れない世界の住人という意味を込めた造語でドームの中に彼らの世界を映し出す呪文でもあります」と説明書きされている。 作者は札幌を拠点に活動する前田明日美。昨年私が企画した展覧会「生命体の存在」(本郷新記念札幌彫刻美術館)に作品を出品してくれた

        • なぜお城研究?

          実は、2016年に書いていた「ドイツ城郭・城館研究ブログ」で一番読まれた記事は「なぜお城研究?」というタイトルでした。やはり珍しいことをしていると「なぜそれを?」となるのが人の心理なのでしょう。ちょっとこの記事を振り返ってみたいと思います。 -------------------------- いろんな人からよく聞かれます。「どうしてお城の研究してるの?」と。正直にいうと、「いやぁ、ただ、なんとなく面白いので・・・・」という感じなのですが、それでは納得してもらえないので、自

        • 固定された記事

        【自己紹介】umeです