見出し画像

毒と花 楽曲解説


いつも通り制作中どんなことを考えながら作っていたかを綴るよーう


今回は今までやってきた自分を抑えて作るやり方を極限まで捨てて、本当に好き勝手やると決めて作った曲
そしてテーマは自分が美しいと思うものにした

昔から、既存の何かが壊れる瞬間がすごく好きで、思春期もその1つに感じていた
生まれてからずっと持ち合わせてきた子供らしさというものが壊れ初め、数年掛りで別の何かに移り変わっていく様はスローモーションで見る破壊の瞬間みたいで、どうしても美しく感じる

気に入ってる点はそこだけじゃない
壊れながらも葛藤し、不格好で不器用な試行錯誤で足掻いている姿も心を惹くところがある
自分の中からある種危険なものが芽生えだしたことに気づいてその取り扱いを間違える感じも描きたかった
ここで危険なものっていうのは、ずる賢さとか性の自覚とか多分そういう類のもの
少なくともそれらは自分や他人を守るために使えると同時に自分や他人を傷つける凶器にもなってしまう代物で、そんなもの手にしたこともなければその扱いを習うこともないのにいきなり操るなんて無理な話だ
そういう大きな転換の中のカオスがなんか愛おしい
そしてこれらは何回も経験するもんじゃないよねきっと
周りの大人達からは子供だから、大人だからと言い訳のように使い分けられ、
そして自分たちも同様都合よくその使い分けをしたりして子供と大人の中間地点という不安定な自己像を綱渡りのように歩くのは本当にこの瞬間でしかないんだろうなって思う
その希少性もまた美しいと感じる理由ではあるはず
ただこれってあくまで大人になった自分の視点でしかなくて、現役生の目線ではない
振り返ってあの頃はよかった的な曲にも見えなくもないし、リアルな生々しさ、痛々しさはどうしても表現出来ない
正直これはしょうがないことなんだけどちょっと悔しい部分ではある

もともとこのテーマはずっと前から頭の中にあって、作りたがっていはいたけど、「これは受けないよなあ」と考えてずっと封印してきてた
ただ前回でそのストッパーがお亡くなりして、ほとんど開き直りのように好きなように作ると決めたおかげで、このテーマを使うことが出来た
とはいえ、今まで抑えてきたのにいきなり自由にやれる訳もなく、ずっと使ってなかった筋肉を使うぎこちなさみたいなのがあった
それに所々ブレーキを踏んでしまう自分もいた
だから最初はそのブレーキくんにまず気づくようにして、もし踏んでいたらそれをやめさせるという作業を繰り替えした
そうやって、なるべくブレーキくんには引っ込んでもらえるよう慣れさせながら曲を作っていった
ただこれはほぼ確信してしまった事だけど、このブレーキくんは消えて無くなるなんてことはなく、ずっとついて回ってくるものだから上手く付き合いながら作りを続けなきゃ行けないんだと悟った
まるで持病みたいだね…笑
でも今回でその感触は掴めたし、大丈夫だと思う
それに、自分勝手に曲を作る気持ちよさを知ってしまった以上もうブレーキくんには引退して頂きたい所存
まとまった時間が取れたのもあるけど曲が出来るスピードがとんでもなく早くなった
今回の曲は四日で出来上がった 自己最速だと思う
(まあこれはあくまでも曲のみの話で、歌詞やら録音やらそういう細かい部分も含めるともっとかかってしまうけど…まあどちらにせよ早い)
いい気づきや変化も色々あったからとりあえずはこのやり方でやっていきたいなって思っている

今のところ、今回の動画はいつも以上に沢山聴かれてる訳でもないんだけど、それでも身に余る嬉しいコメントをくれる人たちがいてくれてとっても救われてるし今まで以上の自信になっている
おかげで怖がっていた自分の表現も、受け入れることができ始めてすごく意欲的になったり、これから向かうべき場所もハッキリしてきたりした
自分らしく自分の曲を作れるようになって、やっと靴紐を結び終えたような感覚
目的地までは遠く決して平らな道ではないと思うけど、走るのが楽しみだ


ここまで読んでくれてどうもありがとうございます
ガラッと曲調が変わる訳では無いと思うけど、もしかしたらこれからの曲は前より違く聞こえるかもしれません
それでも、いいと思う限り応援して貰えたらなと思います🙇‍♀️
今後はもっと投稿頻度を上げていくつもりなのでよろしくお願いします!
そしていつも応援ありがとうございます😊
がんばるぞ〜!
ではまた次の曲で👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?