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虹ヶ咲……凄いね

2020年、10月。3年ぶりのラブライブのテレビシリーズの新作。
1話を観終わって思ったのはそんな感想だった。

ラブライブ!シリーズとはもう6年近くの付き合いになるし、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会とももう2年以上彼女の活躍を見続けている。今はスクスタもある。ニジガクの皆がどんな道のりでステージを進んでいったか知っている(つもりではいる)し、ラブライブ感とでも言うべきシリーズの空気にも何度も経験している。
だから何をいまさらな感想になるのだけれど。

ぶん殴られたかと思った。
虹ヶ咲スクールアイドル同好会は当初アニメ化の予定がなかったという話は1st liveでのMCで明かされたことだが、それゆえに作品への期待値は高くなることは容易にうかがえた。
しかし、このアニメは1話でその期待値をはるかに超える物を見せてきた。
やっぱ、ラブライブ!は凄いわ……と思わずにいられなかった。
と、いうようなことを思いながら文章を打ち込んでいる。

1話のここ良いですね……ポイントはたくさんあるけれど、数点に絞って話をする

①侑と歩夢が視たもの

スクスタ第1章でも明かされていた歩夢や侑が加わる前に存在していた5人(せつ菜、しずく、かすみ、エマ、彼方)の虹ヶ咲スクールアイドル同好会。
そのライブ発表会としてステージに立ったのは物憂げな顔の優木せつ菜1人。歌われたのは優木せつ菜の1stソロ曲「CHASE!!」
既存曲を使うのか!!!!!!いいのか!!!しちゃっていいのか!!!!という興奮と衝撃もあるが際立っていたのは演出。
盛り上がりを聞きつけ駆けつけた侑と歩夢。二人はせつ菜のパフォーマンスに釘付けになる。


ラスサビ、火炎を纏うせつ菜。火柱が吹きあがり浮きガラスは割れ、宙に舞う。シャウトとともに地面は砕かれダイバーシティのステージ一面は火の海と化す。

何のバトルシーン???

実際この曲がライブで歌われるとほぼ確実に演出として火柱が吹きあがる。本気系スクールアイドルとは彼女の別名?二つ名?だが演出にしてはやりすぎじゃないか?と思わず笑ってしまったほどだ。
と思ったりもしたものの、これ過剰どころか何もおかしなことはないんだな……。なぜなら実際に虹ヶ咲のライブも観に来たあなた(観客)もおなじ気持ちになっていたはずなのだから。
例えば1月のラブライブフェスではじめて虹ヶ咲に触れた人は多いが、特にせつ菜の「CHASE!!」人気は頭一つ抜けて高く、そのパフォーマンス力にぶん殴られ、魅せられた感想は多く見聞きした。

侑は1人の登場人物であるとともにスクスタプレイヤー、つまりあなたでもある。私が感じた体験を侑の視点を通し、また私は追体験のように感じている。あの言葉にしがたい衝撃はあれくらいの映像のインパクトがないと伝わらないだろう。
説得力が凄いのだ。ひょっとしたらアニメを見ている時の私たちもせつ菜を観ている時の侑のような顔になっていたかもしれない。

②高咲侑、あまりにも自然

溶け込み過ぎだろ……本当に私か?
ビジュアル無きキャラにしては濃い言動のとんちきさが話題を呼んだスクスタちゃんもといあなたちゃん。
アニメになる際、あなたちゃんにかのツインテ美少女の姿が与えられ、高咲侑という名前が与えられ、声優矢野妃菜喜さんの声が与えられた。
アニメになって侑がどう動くのか、これが一番の気がかりだった。
しかしいざ視聴するとあまりにも彼女は世界に溶け込みすぎている。妙にクールな部分とスクスタ時空のあなたちゃんの行動力が上手い具合にキャラクターとしての魅力を描いており、このキャラクターの彼女だからこそ、という物語を動かしている。歩夢との距離感の近さも何もおかしなところはない。1話であることを差し引いても、2年以上も活動してきた既存のキャラと(あなたちゃんというモデルがあるにせよ)1人アニメオリジナルのキャラ会話していたりすれば少しくらい浮いたりしてもおかしくないと思っていたし(誰よその女!)となってしまうことすら危惧していたのだが。

歩夢と幼馴染でありながら見ているものが違う対称さ。アニメが終わるころ彼女の姿がない時空の方に違和感を覚えたりしないだろうか?まだまだ未知数な侑がどんな表情を見せてくれるのか気になるところだ。
ところでソファーベッドで寝てるのか君は……バランスボールとか置いてあるし。おい、着信音「夢への一歩」だよなぁ!?オイ!!!!!

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③エンディングが良すぎる

EDが良すぎる……

虹ヶ咲スクールアイドル同好会の大きな特徴の1つとして楽曲の作詞を畑亜紀さんが専門で行わなくなったことにある。TOKIMEKI Runnersは畑亜紀さんによる作詞だが、それ以降はソロ曲だけでなく「Love U my friends」などをはじめ全体曲も他の様々なアーティストによる作詞となっている。
しかし、このタイミングでのカムバックとなった。泣く。
しかもこの映像。1枚絵の連続で過去のEDいち動きは無いのだが雨の中いる彼女たちに、この明るい曲調。雨が止めば虹がかかる。そういうことだろうか?

1話において期待していたクオリティをはるかにぶち抜いて来たアニメ虹ヶ咲スクールアイドル同好会。9人と1人の物語に毎週楽しみにしていこうと思う

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