見出し画像

七夕賞を考えよう

夏競馬が始まりましたが、調子はいかがでしょうか?
主要4場以外で行われる見慣れない風景や
とんでもビックリ配当で夏競馬を感じたりしてることとは思いますが
個人的には夏の福島メイン重賞
今年は7/7の「七夕賞」を考えたいと思います。
よろしければ、ご参考までにお付き合いください。


七夕賞の傾向

まずはどんな馬が良いのか?などの話から入りたいと思うんですが
天気は微妙そうなので、そこは抜きで一旦考えます

逃れる先行力と追い上げ

JRAが提供するデータ分析を観ても
「言われたらまあ…ちょっと多いかな」位で
確固たるデータがほとんど無さそうな七夕賞。
そんな七夕賞でも何かないかと。

ざーっと観ていたトコロ、気付いた事が。
やはり小回りの福島というべきでしょうか
勝ち馬の多くはハナを取りきっての「逃げ切り」か、4コーナーで6番手以内までに「追い上げる」馬が勝つパターンが多かったです。

逃げ切りが強いというのは、多分
福島でラジオNIKKEI賞・七夕賞と逃げ勝っている【ツインターボ】や福島記念を勝った【パンサラッサ】や【ユニコーンライオン】とかが居るので分かりやすいとは思いますが

あえて上げるとするなら、上がり最速の差し馬が居ても、その1列前に居た馬が勝つのが多く、2022年のヒートオンビートのように
「上がり最速の2着」が多いので
上がりよりも先行力に重点を置いた方が良さそうです。
(先行力があって、上がり1位か、2位とかが使えるなら、むしろ本命レベルで良さそうです)

美浦と栗東

七夕賞に関して、ここ10年では
遠征に来た栗東の騎手がよく絡んでいて
今年も期待していたんですが、栗東騎手の遠征は無し。
(ノリさんは一応、拠点が栗東でも所属は美浦)

じゃあ、美浦の馬と栗東の馬
どっちの勝率が高いのか。
ここ10年では

◯美浦馬✕美浦騎手 4勝
◯栗東馬✕美浦騎手 4勝
◯栗東馬✕栗東騎手 2勝

とまあ、ほぼ同じになってしまったので
傾向としては弱いので20年前まで遡ってみました。

◯美浦馬✕美浦騎手 6勝
◯栗東馬✕美浦騎手 10勝
◯栗東馬✕栗東騎手 4勝
(2011年は新潟開催でカウントしてません)

こう観ると、好相性と取れるのが
【栗東馬✕美浦騎手】というコンビ。
コレを踏まえて考えると
今回の七夕賞で、このコンビになるのは

◯カレンルシェルブル×田辺裕信
◯ダンディズム×三浦皇成
◯ダンテスヴュー×石橋脩
◯バビット×内田博幸
◯フェーングロッテン×石川裕紀人
◯リフレーミング×丸田恭介
◯レッドラディエンス×戸崎圭太

以上、7頭が該当していて
傾向的には注目しておきたいところです

距離はマイル寄りの中距離?

七夕賞でもう一つ、使えそうなデータとしては、【前走距離】

ここ10年の七夕賞勝ち馬の前走距離は
「1600m以上、2200以下」となっていて
1500m以下のスプリント路線はもちろん、2300m以上の中距離・長距離路線からは苦戦している模様。

個人的な考えとしては、スプリント路線はシンプルに距離の問題ですが
中距離・長距離路線が苦戦するのは
スタミナ勝負では無く、ある程度のスピードが要求される面があるからではと考えます。

今年はラジオNIKKEI賞で田辺裕信騎手が
大外一気の末脚など、差し切りの印象が多いですが、まだどちらかというと前はまだ有利そうで
開幕2週目でまだスピードが出るなら、前残りとなり、パワーや末脚一気というのがまだ
出番になる馬場になってない可能性はあります。

福島競馬場の傾向としても、そういうのが本格的に求められるのが、3週目頃からなので
苦戦するのだと考えています。

今回の出走馬で、距離的に割引対象になっているのは

◯セイウンプラチナ
◯ダンディズム
◯レッドラディエンス
◯グレンガリー

以上、4頭でいずれも、2400mか2500mでの出走でした。

ちなみに、勝ち馬は2200m以下から買いますが、馬券に多いのは前走ドコの何mなのか 過去10年を洗ってみました。

簡潔な話をすると、過去10年で馬券になった30頭のうち、最も多かったのは
【福島芝2000mの福島民報杯】から4頭が最多でしたが、かなりバラツキが生じていて
天皇賞(春)の3200mからダートの2000mまで前走の幅は広かったです。

ですが、調べた感じですが
過去10年の連対した1着馬・2着馬の合計20頭のうち、前走がG3以上の重賞だったのは
30頭中25頭でほとんどが前走が重賞で
なおかつ、前走でタコ負けしたのが来ている印象でした。

やはり重賞という事で、OP未出走での格上挑戦や初重賞でというのは、ハンデ戦とはいえ難しそうです。

傾向からして推せるのは?

じゃあ、その傾向から推せる馬はあるのか?
結局の話はそうなるのですが
個人的な解釈も元に推せるのを書いてみようと思います。

逃げ・先行組

◯バビット/内田博幸騎手

逃げ候補となると、セイウンプラチナとの折り合いにはなりますが
傾向的にセイウンプラチナは距離短縮で、ここ10年の成績からも推しにくい事から
逃げ馬で内枠を引いたなら、コチラ。

栗東馬✕美浦騎手で勝ち傾向にも近く、7歳馬でもここ10年で勝ち馬も居るのでノーチャンスでは無さそう。

◯ボーンディスウェイ/木幡巧也騎手

先行馬の中で、推してみたい1頭で
クラシックでは、ドウデュース・アスクビクターモアと競り合った場面も魅せた馬だが
父ハーツクライという事を考えると晩成型と考えると、イクイノックス世代の5歳馬で本格化してきても良い頃。

中山のような小回りで勝ちを上げていて
前走は同じ福島の2000mで2着。
番手の競馬で傾向の位置取りも距離も問題無い。

木幡巧也騎手の父、木幡初広元騎手は福島県の出身なので、息子が父親の故郷で錦を飾る可能性は十分。

◯ダンテスヴュー/石橋脩騎手

七夕賞の荒れ枠として、一考してみたいのがダンテスヴュー。

言わずもがな、実力派揃いの5歳世代で
2歳時にはイクイノックスと走って4着の馬で
中々、浮上しないものの
ここ最近はなるべく先団での競馬で
出遅れなく先行しているのならば。
距離も前走、同じ福島の2000mで3走前は福島記念で経験済み。

アタマというよりはヒモ寄りの狙いドコロとして密かに期待してます。

◯フェーングロッテン/石川裕紀人騎手

2000m重賞で存在感を魅せていながらも、突然の気性難で昨年の七夕賞から調子を崩していたフェーングロッテン。

去勢されて2戦目となる今回は、調教師も手応えがあり、元々は先行力で粘り込む競馬をしていたので、去勢で先行力を取り戻せたなら、今回は逆襲のチャンス。

傾向的にも、先行力があり、栗東馬✕美浦騎手・距離も前走は小倉2000m
前がまだ有利となる2週目なら狙ってみたい

差し・追い込み組

昨年はこの組から2着・3着に大穴のククナとホウオウエミーズが突っ込んできての波乱があったので、3連系などで軽視は禁物

◯カレンルシェルブル/田辺裕信騎手

昨年秋の福島記念で3着と相性が良さそうで、前走も福島2000mを使ってきた差し馬で
今回は福島が地元の名手、田辺裕信騎手と挑む。

先週のラジオNIKKEI賞に続いてのテン乗りでの重賞挑戦だが、それは追い込んでの差し切りを決めているので、差し馬は問題無し。

出遅れや不利が無ければ、切れる末脚は持っているので、期待したい。

◯リフレーミング/丸田恭介騎手

七夕賞の前走組で多い、福島2000mの福島民報杯を制しているリフレーミング
今回は新潟大賞典の後に、参戦。

傾向の距離には勝っているだけに文句なしで近走は後ろで溜めて切れ味ある末脚での勝負が板についてきた頃。

栗東馬✕美浦騎手で好相性だが
良馬場以外での出走がほぼ未経験なだけに、天候によっては出目が変わりそうな予感。

◯アラタ/横山典弘騎手

やはりというか、今回の出走の中では1番不気味な存在感を発しているアラタ

理由としては、今回の七夕賞で唯一の
遠征(北海道から)というのと
所属は美浦であっても拠点は「栗東」という事。

コレをどう見るかによっても傾向は変わりますが、遠征してきた栗東騎手は結構馬券に入ってくるだけに
ノリさんを栗東として扱うなら、栗東遠征の騎手は毎年来れば誰かは馬券に入っていただけに、コレほど傾向からの期待値は結構高め。

アラタ自身も重賞戦線で、プログノーシスやジャックドールなどG1級と戦っている経験値は高く、末脚も使えるのは魅力があり
馬場傾向が差し向きになるなら◎

◯キングズパレス/松岡正海騎手

前走は重賞の新潟大賞典での2着と好走し
いつも惜しい競馬をしているキングズパレス

しかし、中段から足を伸ばして末脚がしっかりと使えてるだけにチャンスはありそう。

傾向としては展開面や馬場の助けもあると推せるが果たして。

結局どうする?

七夕賞のいろんな話を書きましたが
まだ調教とかだったりコメントとかもあまり観てないのでハッキリと断言は出来ませんが
現状としては

◎フェーングロッテン/石川裕紀人騎手
◯ボーンディスウェイ/木幡巧也騎手
▲アラタ/横山典弘騎手
△キングズパレス/松岡正海騎手
△カレンルシェルブル/田辺裕信騎手
☆バビット/内田博幸騎手
☆ダンテスヴュー/石橋脩騎手

◎のフェーングロッテンは
前回の七夕賞では気の悪さから失速、大敗となりましたが
去勢して活気が戻り、前走で先行力を取り戻せた感じがあるので
ここでは積極的な攻める姿勢で後続を振り切って欲しいと思っています。

◯のボーンディスウェイは
福島での七夕賞という事で、先行力があり
重賞も出始めて、前走が福島民報杯で2000m2着。
軸とするなら最適かなと思っていて
対抗評価なのは、傾向の福島民報杯組の
七夕賞馬券成績が0-2-2という事で2番手としました。

▲アラタは、今年に入って後方一気で末脚を爆発させる競馬をしているので
その切れ味が馬群密集から炸裂するなら面白いと考えていて
今回は、遠征という意味ではメンバー唯一となる横山典弘騎手。
しかも、福島に遠征するのはここ最近では珍しく、ダービージョッキーとしての手綱さばきにも注目してます。

最後に余談

最後に余談ですが、夏の福島で行われる七夕賞は、福島からすると年に1度のお祭りです

年に4回ある重賞のうち、春の福島牝馬ステークスは土曜日の開催
秋の福島記念は、G1エリザベス女王杯の裏開催で少し盛り上がりに欠けるだけに
古馬の重賞で、各競馬場のメインレースのトリを飾る【七夕賞】は
1番注目されるレースだけに気合は入ります

福島は競馬熱は高く、福島開催となれば
テレビは土曜日にネットしてないテレビ東京のウィニング競馬を生放送し
日曜はみんなの競馬を放送していて

ラジオでは地元局が自社でパドックや実況の競馬中継をするほどに競馬が近くにあります。

そんなトコロだからなのか、最近の七夕賞は
福島では、中々見ない騎手の勝利インタビューを観ている気がします。

去年は小倉から遠征の幸英明騎手
一昨年は久しぶりの田中勝春騎手で
みんなが笑顔になれる騎手が多いですが果たして…

七夕賞は現地に行く予定なので
Xで色々つぶやくかもしれませんが
リアルでも福島競馬場に来て頂けると嬉しいですし、何より小さい分
レースとかが近く観えるので楽しいです✨

七夕賞、各々色んな予想があると思いますが的中ヒントのその1つになれれば幸いです。
七夕賞当てて、夏競馬楽しみましょう!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?