ディズニーランドには元祖Vtuberがいる

良いですよVtuber。ディズニーと同じぐらい良いです。


まずはVtuberの定義について触れていきたいと思います。Vtuberとは、


ええとね






ッスー……











 ……具体例なら出せるけれど、定義はぶっちゃけ分かりません。検索して見つけたリンクを共有することで代えさせてください。ごめんよ。

ウィキペディア
QJweb


 Vtuberとは何ぞやという問いは、インターネットとは何かという問いに対する答えと本質が似ている気がします。インターネットは、光ケーブルや人工衛星で結ばれた数多のパソコンとストレージの集合体であると同時に、機器を使って情報を発信する人間もインターネットの大きな枠組みに入る事になりますね。それと同じように、Vtuberの配信の特徴、「中身」の存在などを上手~くまとめる必要がある。しかも、枠に囚われない例外や、限りなくVtuberに近い投稿者もたくさん居るわけで、茫漠たるVtuberの世界を説明するのは難しいです。


 Vtuberは、初期こそYoutuberと同じように「○○してみた」系動画が多くありましたが、現在有名なVtuberは、ライブ(生放送)中心で活動している人が多いです。そのため、この記事の中で「Vtuber」とは、「Youtubeで主な視聴者を得て、かつ最近はYoutubeのライブを中心に活動する2次元キャラクター」を指すことにします。

追記:この記事の中での「Vtuber」の定義は、「バーチャルライバー」に近いものであり「Vtuber」は通常の動画で活動する人たちを含めた大きな枠組みを示すものだそうです。また、Vtuberによってはボイス販売や広告案件、他の動画サイトやラジオにテレビなど種種雑多なコンテンツで活動している人もいますが、原点がYoutubeであるという点は共通であると考えています。
追記2:この記事中に出てくるキャラクター・人物の名前は分りやすさを重視して敬称略としています。本当は、敬意、あります。


 皆さんご存じの通り、Vtuberはちょっと前から結構流行っています。私も有名どころを漁ったりしていて、順調に沼に沈みつつあります。おすすめはリゼ・ヘルエスタ。可愛くてエピソードが面白くて頭良くて可愛いので、是非。


 今日もにこにこ元気にVtuberの生放送を視聴していたのですが、ふと、これと似たようなものをどこかで見たことがあるような気がしました。
それも、日本で一番有名なあのテーマパークで。











東京ディズニーシーの人気アトラクション「タートル・トーク」です。



タートル・トークとは


S.S.コロンビア号の船尾にある海底展望室で、ウミガメのクラッシュと楽しくお話することができるシアタータイプのアトラクションです。クラッシュにどんなことを聞いてみたい?

東京ディズニーリゾート公式HPより引用

 知らない人はYoutubeで見てください。見ない方は下の説明を斜め読みして頂いて。

 このアトラクションは、海中を背景に観客とウミガメのクラッシュ(ファインディング・ニモのキャラクター)が会話出来るというものです。彼がスクリーン越しに登場すると、彼の「最高だぜぇ〜」の声に対して両ヒレ(手)を挙げ「うおーう!」とか「いぇーい!」と返すお決まりの挨拶から始まります。その後、クラッシュから観客に対して、どこから来たの?とか、君は泳げるの?とか質問をし、その後観客からクラッシュに自由に質問を返していきます。その時々で異なる観客の反応や会話のテーマに対してクラッシュは面白おかしく会話をし、途中からゲスト(クジラなど)が出てきて彼らと遊び、最後にお決まりの挨拶をして退場……というのが一連の流れです。観客と会話をする関係上、ショーの内容は毎回異なり、何度でも足を運ぶファンが多いそう。






 これVtuberだねぇ!!!???

 Vtuberだって、「(お好みのライバーの挨拶を追加)」のような特徴的な挨拶から始まり、今日あった出来事を雑談して、コメントを拾いつつ会話するし、ライブが終わるときには「(お好みのライバーの挨拶を追加)」とかで締めるじゃないですか。

 定型の挨拶から始まり、彼の声に合わせて口をパクパク動かしながら、ウミガメの設定を守ってマフラーをしている人に「そこのコンブを巻いた君」と声をかけ、観客からのメタ質問にとぼけた返事をする。観客たちとの会話を楽しんだ後、すいすい泳いで去っていく。
 これはディズニーで活動する「クラッシュ」という名前のバーチャルライバーではないでしょうか。


 Vtuberとタートル・トークの共通点として、視聴者(観客)とキャラクター同士がかかわりを持つことが出来る、参加型エンターテイメントの体を取っているという点があります。私たちはVtuberやクラッシュとリアルタイムで会話し、ゲームで遊び、その瞬間の楽しみを共有することが出来るのです。

 世界に名だたるエンターテイメント会社であるディズニーは、2009年10月1日から「参加型」の面白さを提供してきた、正に時代の先駆者です。タートル・トークが人気ならば、同じシステムのVtuberが人気なのもむべなるかなですね。

 Vtuberがタートル・トークをヒントに発展してきた訳ではないと思うけれど、今こうしてVtuberが面白いと注目されている理由のひとつがディズニーと同じなんて、何だか凄くないですか?

 二次元のコンテンツが好きな人なら一度は考えた、「このキャラクターのいる世界に行きたい」という夢がありますよね。しかし、ディズニーの世界もインターネットの世界も二次元、架空のものであることは事実です。
 それでもこの夢を叶えるために、ディズニーは、映画やアニメの作品の世界を三次元に昇華させた夢の国、「ディズニーリゾート」を作りました。

 それに対し、Vtuberは二次元と三次元の境界を曖昧にする方法を取りました。

 例えば、Vtuberの体験レポやオフコラボは三次元で行われたものなので、私たちも実際にその店舗や場所に行くことが出来ます。また、配信の中で推しの一喜一憂絶叫台パンをリアルタイムで見て聞いて感じることが出来たり、一緒にゲームをすることが出来たりします。

 Vtuberは、「確かに実在している二次元キャラクター」という、一見して矛盾している、夢のような存在なのです。
 いずれは次元の壁を超越し、私たちに本物のエレクトリカルパレードを見せてくれるでしょうか。

(3/14追記)

https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000622/
どうぞ、月ノ美兎さんのノートの31ページをご覧下さい。

びっくりしちゃった


もやし炒めに肉を入れたいです