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2022/1/4(火)雑多な読書記録

 10月、11月、12月の記憶が無く、〈読破〉(あえて使います、あえて……)した文献の数があまりにも少ないことに目を白黒させている。なんでこんなに不調なのだろう……。

 コメントや感想等なく、記録のみ残す。

・U.ベック著, 東廉訳・伊藤美登里訳,1998,『危険社会――新しい近代への道』法政大学出版局.(原著は1986年)

 講義で毎週1章分を解説するかたちで読む。といってもきっちり準備できたわけではなく、ひとりしか履修していないゼミで本当にダメダメな文献輪読を3ヶ月近く続けてしまった……という感覚(実際は数十人規模の講義)。  
 ただ読む(※何も考えず読む)のとレジュメ(というかスライド)をつくるのでは、やはり作業負担が違うのだけど、ふつうに苦しかった。
 当たり障りの無いことしか書けないけれど、チェルノブイリの事故と刊行年が一緒ということで、その方面で印象が強い著作なのかなとも思うけれど、1980年代中盤以降の(ざっくり)ヨーロッパの状況を失業の「民主化」(有り体に言えば)、非正規雇用の拡大(失業はしていないけれど生活はギリギリ)など、雇用における「リスク」という話もあり(「階級」という概念には詳しくないので触れません)、また産業社会を支えるのに好都合だった家族形態のあり方の変化(個人化)であったり、受講者にも身近な議論もあったように思う。日本でのベック受容に関する変遷もどこかに論文があったような気がする。

・宮内泰介・上田昌文,2020,『実践 自分で調べる技術』岩波書店.

 今パラパラと見返したら何も覚えてなかった……。ゼミ等あれば輪読したい(練習問題も……)。
 KJ法をパソコン上でやるソフトウェアとしてIdeaFragment2というのがあるようだ。

・松本康,2021,『「シカゴ学派」の社会学――都市研究と社会理論』有斐閣.

読書会で輪読…。

・磯直樹,2020,『認識と反省性――ピエール・ブルデューの社会学的思考』法政大学出版局.

読書会で輪読……。

 これからおそらく春先にかけて引っ越しが待ち構えており、気分が重い。今年もよろしくお願いします。

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