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ソダシ号の引退に添えて

皆さんこんばんは!
急なニュースに驚きを隠せないうまうま情報局のカキツバタです
妹のママコチャがスプリンターズSを勝ったタイミングでこのニュースが出たのは偶然ではなく、金子真人オーナーの意向があっての事です
「丁度良いタイミングで妹にバトンを渡せるのではないか」との金子オーナーの言葉には本当に馬の事を大切に思ってるのが伝わってきますね
安田記念後に脚部不安を抱えていたとの事でもありますし、今後は北海道の安平町にあるノーザンファームで繁殖牝馬として次世代へ血統を繋いでいくという大仕事に就きます
どんな種牡馬が相手になるのか?楽しみですね

ソダシ号の歩み

まずはソダシ号のプロフィールを見てみましょう

父親は牝馬が強いクロフネで母親は関東オークスを白毛馬として初めて重賞勝ちしたブチコです
ソダシは白毛馬として色々な記録を塗りかえてきました!
白毛馬として芝の重賞を初めて勝利(札幌2歳S・ダートはハヤヤッコが勝ってました)
白系馬として初めてG1勝利(阪神JF)
白毛馬として初めてクラシック勝利(桜花賞)
白毛馬として初めて古馬G1勝利(ヴィクトリアマイル)
ちなみにハヤヤッコとはイトコであり、母母が同じシラユキヒメなんですが、ここからがちょっと複雑なんです
シラユキヒメとキングカメハメハとの子供がブチコで、ブチコとクロフネの子供がソダシなんですが、シラユキヒメとクロフネの子供がマシュマロであり、マシュマロとキングカメハメハの子供がハヤヤッコなんです
ちょっと複雑な家庭ですね笑

ここからは簡単にソダシがどんな競争生活をしてきたかを振り返っていきます

ソダシの2歳時

ソダシは函館競馬場でデビュー戦を迎えます
いかにもダート馬っぽいプロフィールを持ちながらデビュー戦に芝を選んだせいか、3番人気と意外と低い人気でしたね
レースはスローペースを2番手からあっさり抜け出して2馬身半差の完勝でした

続いて札幌2歳Sに2番人気で出走します
ここで後にクラシックレースを分け合う事になるライバルと出会います
その馬の名前はユーバーレーベンです
ピンク帽でしたが、外枠から好位に付けて直線はユーバーレーベンの猛追をクビ差退けて、白毛馬初の芝の重賞ウィナーとなりました!
この頃から白毛馬という見た目だけではない強さも備わってる名馬として人気はドンドン上がっていきましたね

陣営が次に選んだのが東京競馬場のマイル戦であるアルテミスSでした
個人的にはここが試金石だと思ってましたが、スローペースを2番手から抜け出して完勝でしたね
初めての1番人気に応える素晴らしい勝利でした

そして迎えた2歳牝馬の頂点を決める戦いである阪神JFでは単勝3.2倍の1番人気!
白毛馬初のG1制覇をファンは後押ししますが、強敵が待ってました!
4.4倍の2番人気の馬、サトノレイナスです
新馬戦ーサフラン賞をルメール騎手で連勝してきていて不気味な存在。
他にもユーバーレーベンやソダシの近親でもあるメイケイエールもいて、混戦模様でした
レースは外から先にメイケイエールが抜け出しかけたところを内からソダシが交わしたと思ったらその内からサトノレイナスが猛追して交わされたと思ったら根性でまた抜き返して、ゴールではどっちが勝ったか分からないほどの大接戦でした
写真判定の結果軍配はソダシに上がり、白毛馬初のG1制覇となりました!
このレースのゴール前を見ると今回のスプリンターズSのママコチャのゴール前に似てるなぁと思いました
インから迫る2着馬と抜かせないと頑張る勝ち馬の構図がそっくりですね
流石姉妹だと思いました

ソダシの3歳時

阪神JFから桜花賞の直行が決まり、新たなライバルも現れてファンはどの馬を支持するのかと思いましたが、サトノレイナスが1番人気、僅差でソダシが2番人気でした
内から抜け出したソダシを大外からサトノレイナスが猛追するも僅かに届かずソダシが1分31秒1のとんでもない時計で勝ちました
これで白毛馬初のクラシック制覇となりました
メイケイエールが抑えが効かず途中からハイペースで逃げた事、そのおかげで内目の枠の馬しか上位にこれなかったのに大外枠から突っ込んできたサトノレイナスの強さが際立つと共にソダシは相手に恵まれてきた訳ではなく、しっかりした強さと速さを持つ馬なんだと確信出来た桜花賞でした

一気に800mもの距離延長となるオークスはサトノレイナスがダービー出走のために出ない事もあって、1番人気の支持を集めたものの、いつもの好位からの競馬でしたが、上手く抜け出せずに馬群に飲まれて8着と初めての敗戦となりました
後方から脚を伸ばしたユーバーレーベンやアカイトリノムスメに完敗しましたが、距離が長かったのが大きな理由だろうとの見方が大半でした
父クロフネは2,000m以上だと成績が悪くなるし、私もソダシはマイラータイプなのでは?と思っていたので、そんなにショックではありませんでした

秋はどのレースに出走するのか注目していましたが、まずは札幌記念からの始動となりました
距離が2,000mなので、陣営は秋華賞を目指すのだと分かり、期待と不安がありました
父クロフネは2,000m以上のレースで牝馬の産駒が勝ったことはなく、相手にオークス馬のラヴズオンリーユーがいてしかも大外枠と不安が沢山あったために2番人気でしたが、不安を一掃する走りで快勝しました!
レースでは外から捲りにきたブラストワンピースに抜かされまいと抵抗して4コーナー先頭でラブズオンリーユーを抑えての優勝
クロフネ産駒の牝馬で初めて2,000m以上のレースで勝った馬となりました
この時は秋華賞ももらったなと思っていたんですけどね

秋華賞では1.9倍の圧倒的な1番人気に推されながら10着と大敗してしまいました
いつも通り好位に付けながらだったんですが、直線全く伸びませんでした
未だに敗因はよく分かっていません

次走はマイルCSなんだろうなぁと思っていたらなんとダートのチャンピオンズカップに挑戦するというサプライズでした
1枠から果敢に逃げましたが、直線は見せ場なく12着と2戦連続の2桁着順と残念な結果になりました
3歳時は距離が長かったり、ダートを走ったりと陣営も色々考えてるのが分かるレース選択でしたが、中々結果が出なかったですね

ソダシの4歳時

チャンピオンズカップからのフェブラリーSとダート連戦でどうなるかと思っていたら当日は雨降りで重馬場だったのもあり、3着に粘り込みました
私の馬券は見事に2着が抜けてましたが泣

間を空けて次走はヴィクトリアマイルへと駒を進めてきました
フェブラリーSは3着と復調気味とは言え、3歳時の最後の方は2桁着順だったので、懐疑的に思ったのか最終的には4番人気に落ち着きました
人気低下に反発するかのような好位から抜け出しての1着はお見事でした
私はレシステンシアを完全に買っていなかったので当たりようがなかったです泣

札幌記念から2年連続での出発でしたが、1番人気に応えられず5着でした
古馬になってマイラーらしくなったせい2,000mは長かったのではないか?というところでした

府中牝馬ステークスでは1番人気に押されましたが、イズジョーノキセキの瞬発力に負けてしまいました
斤量の差もありましたし、これは岩田康成騎手の好騎乗でした

秋の大目標でもあるマイルCSでは豪華メンバーの中でも2番人気に押されましたが、スローペースの瞬発力勝負になってしまいましたが、3着と粘りました

4歳時はヴィクトリアマイルで久しぶりの戴冠をしましたが、好走出来ても勝てないもどかしいレースが多かったですね

ソダシの5歳時

1年前に勝ったヴィクトリアマイルからの再出発でしたが、今までずっと鞍上は吉田隼人騎手でしたが、このレースでは新しい鞍上にD.レーン騎手を迎えての1戦でした
大外枠からスローペースを2番手先行して勝ったと思ったところにインからソングラインの猛追をくらい僅かの差で2着でした
大外枠じゃなかったら勝ててたのでは?とは思いますが、競馬なので仕方ないですね

東京マイルは合いそうなので、安田記念に出走しましたが、2番人気に押されながらも、内枠が厳しかったのか7着敗退でした

この安田記念後に脚部不安を発症して、後をママコチャに任せての引退となりました
全16戦7勝【7ー2ー2ー5】の成績でしたが、人気で見ると【6ー6ー2ー2】ですが、最後の2は4番人気なのでずっと人気を背負いながらの競馬でしたね

勝ったG1は全てマイルでしたし、(阪神JF、桜花賞、ヴィクトリアマイル)マイル戦は最後の安田記念以外では馬券になってくれた強い牝馬のマイラーでしたね
見た目も分かりやすいし、可愛いし、そしてやっぱり強かったです
個人的には出ているレースでは必ず馬券を買ってましたし、軸にしたレースも何回もありました
ヒモはこなかったけど笑

牝馬でここまで肩入れしたのは他にはアーモンドアイとメジロドーベルですね
今はリバティアイランドもいますが

競争生活はここまでですが、これからは繁殖牝馬として良い子を出してまた競馬場を賑わして欲しいですね

最後に贈る言葉

どうかお元気でお過ごしくださいね
今まで本当にありがとうございました
また競馬場であなたの素敵な子供を応援する日が来る事を楽しみにしてます
母ソダシが競馬界を賑わすその日まで!