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ジャパンカップ(GI)と日本ワイン 国中ベリーA

まず先週の競馬の結果。またデムーロ! デムーロと2番人気エアスピネルの馬単で54倍! はわおわあ……ヘナヘナ。ショックすぎて腰が抜けた。そんなんありかよ。

似顔絵もデムーロの写真見ながら書いたんだけど、まったく似てないな。

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泣いても笑っても今年の東京開催は今週末のジャパンカップでおしまいです。というわけで今日はジャパンカップにちなんでこのワインを。

日本を代表するワインメーカー、メルシャンの造る日本ワインで、山梨県国中地区産のマスカットベリーAを使った赤ワインです。

今さらっと「日本ワイン」と言いましたが、この「日本ワイン」という言葉、2年前の10月に法律で定められ、来年の10月から施行されることになっている新しい言葉です(現在は移行期間)。

日本ワイン? 日本で作ったワインのことでしょ? と思った方、それは違います。今まで日本で作ったワインは「国産ワイン」という言葉で呼ばれていました。しかし「国産ワイン」には海外で収穫したブドウをジュースにしたものを輸入して、それを原料に日本でワインにしたものも含まれていました。というか、どちらかというとそういうものが多かったんです。

競馬に例えるなら内国産馬と日本調教馬(外国産馬)の違いですね。

ただ、ワインと競馬で異なるのは、日本調教馬はエルコンドルパサーはじめ、幾多のスターホースがいるのに対し、輸入果汁を使用した国産ワインにGIホース級の名酒はありません。製造者の方々には申し訳ないんですけど、これは断言するしかない。具体的に言っちゃうと、メルシャンならスーパーで売ってる「ボンマルシェ」とか「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」とかです。また、メルシャンのような大手ではない中小のメーカーでも、輸入ブドウ果汁を使って作っている所は結構あります。

一方で、日本でも丹精込めてワインのためのブドウを育てて、またはブドウ農家の協力のもと、日本のブドウからクオリティの高いワインを作る生産者も増えてきました。そうしたワインが、輸入果汁で作ったワインと同じ「国産ワイン」というくくりだとダメだろう、ということで、ようやく日本のワインにも国が定める地理的表示が誕生したのです。

法令で定められた「日本ワイン」の定義は、日本で栽培したブドウを原料にし、日本で醸造したワインでなくてはならない、というシンプルなものです。でもこれこそ、ワインにとって一番重要なことなのんです。

さて、このワインは僕がさっきディスったメルシャンが、山梨県の国中地区のベリーAだけを使って造った正真正銘の日本ワインです。日本ワインはどうしても1000円超えるものが多いんですが、このメルシャン日本の地ワインシリーズは500mlという微妙に小さいボトルにすることで、900円程度の価格を実現しています! いいね!

味は日本ワインらしいデリケートなミディアム〜ライトボディ。でも味の奥行きやミネラル感があるので、薄くは感じない。これほんとに美味しいですよ。

日本のワイン文化には、輸入果汁のことにしてもそうだし、他にもこないだ解禁日だったボジョレーヌーボーの売り方とか、批判されて仕方ないような部分もありました。けれどもそれはヨーロッパ式ワイン文化のなかった国に、それを根付かせるために必要な道筋であったわけです。今こうして原産地呼称としての「日本ワイン」が生まれ、メルシャンのような最大手がこういうワインに辿り着いたことを思うと、なんかちょっと感動するんですよね……なんてことを、しみじみ思わせる一本でした。ありがとうレッドファルクスとマルターズアポジー!

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さてジャパンカップの予想ですが、やっぱりレイデオロvsキタサンブラックにデムーロのサトノクラウンがどう絡んでくるか、あとシュヴァルグランというところです。僕的には、なんやかんやでキタサンが勝つ。というわけで馬単ながしで「キタサン」ー「レイデオロ、サトノクラウン、シュヴァルグラン」で買おうと思うんですが、これだけだとつまんないのでもう一頭考えてたのは

☆アイダホ!

これを加えていきたいと思います。アイダホにとってのジャパンカップは、このあとの出馬する香港レースの叩きだとか言われたりもしてますが、果たしてそうかな? 斤量57で東京コースをのびのび走れば、この馬の実力なら複勝なんか余裕で来るんじゃないかなぁ? 前走、前前走は重馬場、その前はダートのアメリカですから関係ないでしょ。抑えておきたい一頭だと思いますよ。

ではでは来週は12月で中京GIダートのチャンピオンズカップでお会いしましょう。ダートやって、二歳の牝馬、牡馬やったら、もう有馬記念だ!

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