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高松宮記念と蔵王スターワイン白

 先に書いておきますが、今日の記事は結構長くなりました。忙しい人は時間があるときに読むことをおすすめします。逆に暇な人はリンク先も含めてゆっくり読んで下さいな。

 ではまず競馬の結果から。先週はハズレ!

 かすりもしない大ハズレ。先週は買い目を選んだ理由も書き残しておきましたが、競馬って予想している時は絶対当たるって思ってるんですよねー。馬券買う時はいつも「今週は絶対良いワインが飲めるぞ~」という夢を見ていて、レースが終わると一気に現実に戻る感じ。このハズレのがっかり感が、競馬の醍醐味っすよ。

 というわけで今日も現実的なワインです。でも、本当は現実だって夢と同じで、いつでもそこにあるものじゃないんだよ、と思わせてくれるワイン。

蔵王スターワイン白 一升瓶
タケダワイナリー 日本・山形県

 一升瓶ワインは去年2月のフェアリーステークスの時に長野県のものを紹介したことがありますね。

 今日のワインは五一エコノミーよりだいぶ値段は高くて、税込みで定価2700円。2700円を1800で割って720かけると1080円になりますので、これはギリギリ1000円ワインというわけです。
 この720というのがミソ。五一の時にも書きましたが、普通ワインのフルボトルは750mlなんですが日本ワインは尺貫法の関係で720mlのワインというのが結構まだ存在します。この蔵王スターワインの通常ボトルも720mlでした。750をかけるとオーバーしちゃうわけです(ちなみに本来の720ml瓶は定価が1200円。

 なんでそこまでして今日はこのワインなのかというと、歴史あるこのワインがそろそろ消滅してしまうから。その辺の経緯は同じタケダワイナリーの商品を紹介した、去年のジャパンカップの時に詳しく書いたので是非読んでみてください。この記事けっこう気に入ってるんですよね。

 無くなる前にここで紹介できてよかったな。

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 さてテイスティング。
 ブドウ品種はデラウェア。この一升瓶の蔵王スターにはヴィンテージ表記がありませんでしたので、いつのブドウで仕込んだものなのかよく分からないのですが、状態は良く、美味しくいただけました。リンゴを思わせる酸味。ただ色も茶色がかった黄色みが出てきていて、結構熟成が進んできた感はあります。
 こう言うと「熟成したってことは美味しくなったってこと?」と思う方が多いと思うのですが、そうとは限らない。ことこういう安いワインに関しては熟成させることを想定せずに作っているので、熟成すればするほど味のバランスが悪くなって、美味しくなくなる場合が多いです(美味しい美味しくないはあくまで個人の主観ですが)。

 また熟成にもいい熟成と悪い熟成があります。良い熟成というのは温度が一定の場所で振動などのダメージを与えず、ワインの良さを引きだした熟成。悪い熟成はその逆になります。
 例えば……誰かを悪く言いたくはないのですが、例えばある人が子供の生まれ年のワインを記念に買ったとします。それを居間の目立つところに置いておいて、来客があるたびに「このワインは子供が二十歳になったら一緒に飲むんだ」とか言って見せたりすることがあると思いますが、こういうのはぶっちゃけ最悪なパターンです。蛍光灯や外からの光を浴びまくり、夏冬で寒暖の差を繰り返し、ちょこちょこ揺すられる。この状態で20年も経ったら、ワインの味は悲惨なことになるはずです。これは悪い熟成であり、この場合は熟成ではなく劣化と言います。

 一方でワイン自体にも熟成向き、熟成不向きのワインがあります。酸の強さとかタンニンとかいろんな要素があるんですが、分かりやすく熟成に向いているワインの一つの特徴として「ボトルがでかい」というものがあります。
 前述したようにワインに温度変化などのダメージを与えることが悪い熟成=劣化の原因になるわけですが、でかい瓶に入ったワインというのは体積が大きいから温度が変化しにくいのです。温度変化以外のダメージも、小さい瓶より大きい瓶のほうが受けにくいようです。そのため、マグナムボトルやダブルマグナムといった大きいボトルは通常のサイズのワインよりも割高で販売されているのが一般的です。日本の一升瓶ワインとは逆なんです。

 そういうわけで、この蔵王スターで感じられるフレッシュフルーツの感じやコシのある酸も、一升瓶だからこそ残っているのなのかもしれないなと感じるのでした。
 もうちょっと熟成の話をしたいんだけど長くなったので次回の音声配信の時にでもしますか(気が変わったり忘れてるかもしれないけど)。今回のテイスティングの様子も音声録音しましたんでリンク貼っときます。

 そんなわけで蔵王スターの白ワインでした。いろいろ書きましたが美味しかったですよ!

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 今日の記事は長くなったなぁ。ここまでお付き合いありがとうございました。最後に今週の競馬の予想、高松宮記念ですね。春のG1第一弾ですから、ここは良い結果を残したい。今日はこれでいきます!

 馬連BOX
  8 レッツゴードンキ
 10 ラブカンプー
 12 ロジクライ
 13 ダノンスマッシュ
 15 モズスーパーフレア

 5頭BOXなのでちょうど1000円の組み合わせです。BOXはトリガミになる可能性があるので儲けを第一にした競馬では推奨されませんが、僕は別にガミってもいいので気にせず買います。とはいえ13-15以外ではトリガミにはならないんじゃないかな。
 本命はモズスーパーフレア。ルメールのロジクライも怖い。がんばれレッツゴードンキ。あんまり荒れるとは思っていないんだけど、あるとしたら突然走らなくなったラブカンプーの復活か。ダノンスマッシュは直線不利な位置から抜け出して普通に強かったけど、なんか迫力がなかったので次点。ラブカンプーが絡んだら万馬券もあるね。

 ではでは。来週は大阪杯です!

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