他はもっと苦労してる!!!

世の中、一面的にはその通りと言える「感想」は思いの外腐る程転がっている。

コロナ以降特に目立つその手の感想の代表がタイトルの飲食店に対する僻み、「他の人達はもっと苦労してる!」だ。

それは紛れもない事実だと思う。

だからその認識そのものは相違のしようがない。

だがその後が問題となるし、その後に至るまでの認識プロセスがやはり人間の差だと俺は思う。

俺は俺自身が優れた人間だとは微塵も思わないし、思わせる要素も無いとは思うが、

ことコロナに関して真逆の立場の奴等は本当に劣っていると確信している。

特に「他人の苦労」を持ち出す奴等は。

もう俺が詳述する前から言わんとすることは分かるだろうが、

彼等は「他はもっと苦労してるんだから文句言うな!何なら我儘言ってるくらいの不届き者ならもっと苦しめ!」

であり、

俺は「彼等はコロナ脳と行政により不当に苦しめられているから、憲法の趣旨からも正当に救済される権利を有しているし、その他に不当に損失を蒙る方々への補償もすべきである。しかし、財布は無限ではないし、そもそもの問題は有害無益な私権制限なのだから、そちらを改めることを最優先せよ」


となる。

この差をどう捉えるか、が思想を深めるものだと俺は思うから、

端的に比較すべき俺と彼等(コロナ脳、略して脳)の視点を比較してみよう。


憲法

俺:新インフル特措法は国民の諸権利を不当に制限する違憲立法である

脳:コロナ撲滅と言う公共の福祉の為なら私権制限は許容されねばならない

コロナウイルス

俺:汎ゆるウイルスの撲滅が基本的に不可能なのだから、撲滅を目指すのは根本的に間違い。また、そもそもインフル未満(人は死んでない)なのだから従来通りの「気をつけようね」と言う注意喚起以上の措置は不要

脳:インフルとは比較にならない恐怖のウイルスだから汎ゆる措置をとって撲滅しなければならない

無症状感染

俺:そんなもの当たり前だし、何のリスクもない。それを駄目だと言うなら人間は一切接触してはならない。やらないくせに、無意味に経済その他を破壊するなら欺瞞でしかない。また、自分が他人に移すかも、と言うことは既に保菌(ウイルス)者だと認めることにしかならない馬鹿げた話。

脳:何も知らない内に皆に感染させてるかも!怖い!

各種対策〜マスク

俺:エチケットとして、咳やくしゃみ等の風邪症状のある者がつける。先述の無症状の話を踏まえても、他人に自分が移すと恐れてるならそれはマスクに意味がないことを認めていることにしかならない。

脳:僅かでも感染抑止の可能性があるならつけないのはおかしい!

各種対策〜移動制限

俺:ハイリスクの方々が自衛する他は意味がない上に有害なだけだから不要。そもそも欧米のロックダウンが無意味なのは自明。有効なら1年以上経つ今でもやってる理由が不明。

脳:若者の無責任さが高齢者にリスクを増やしている!高齢者の人権も守るべきだから若者だけが自粛しろ!彼等は言うことを聞かないから法的に罰則を以て締め付けろ!

各種対策〜ソーシャルディスタンス

俺:いや、怖いなら人前に出てくるな。個人的にはこう言うイカれた奴等とは物理的にも精神的にも距離はとりたいと思うが、お前等はそもそも自他への感染防止の為出てくるな。都合よく自分が出てもいい理由なんか探してんじゃねえ。

脳:距離をとることで感染が防げる!これがニューノーマルだ!

経済

俺:コロナ被害を上回る経済被害が社会的弱者をより厳しい立場に追いやっている。非正規の女性、特にシングルマザーは家族を養う方法を失う。コロナなら彼女等は死なないのに、死に等しい状況を人間が作り出した。これは対策が全般的に、根本的に間違っているからに他ならない。

脳:コロナが落ち着けば経済は回せる!経済を回させないのは自粛に非協力的なコロナ軽視派だ!

総合

俺:感染対策、経済、憲法、あらゆる点から今のコロナ対策がおかしい。

脳:根拠はないがコロナは恐ろしく、コロナ軽視派が広めている!彼等がいなくなればコロナは殲滅できる!


結論

結局、目の前の状況を適切に認識できなければ対処はできない。

医者が手術や薬の投与、治療を行うのは、原因を特定し、また特定といかなくとも推定した上で、効果と副効果を比較してよりリスクを少なく、効果を高くする為に最善を尽くすと言う手順を踏む。

しかし今は医者も権威がなくなったと言うか、患者が話を聞かない馬鹿ばかりで、その馬鹿に合わせたデタラメを言う医者が重宝されている為、汎ゆる部分を破壊してきた。

全体と部分とのバランスが取れない奴等が、他はもっと苦しんでるなる屁理屈で全体を苦しめようとしているが、本当に有害な思想であることは分かると思う。

彼等のロジックは何かの改善をしているのではない。

気に入らないものを破壊しているだけなのだから。

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