見出し画像

臆病、卑怯、同調圧力

常識と哲学

人は皆社会に生きているのであり、純粋に個人の力だけで生きている者はいない。

そしその社会は良い点と悪い点を持つ。

良い点とは個人の力を、例えば技術や労力、資本を集約することにより、より多くの者への恩恵を齎すことにあると言えるだろうし、

一方の悪い点はその社会の為に様々なものを代償とせねばならないことにあると言えるだろう。

そして何事も一長一短とは言うが、必ずしもそうとは限らない。一石二鳥なこともあれば、逆もある。

そしてその社会における損得の勘定や、善悪の判断を一定のバランスがとれたと思われる位置になるべく定めようとする思考運動及びほの結果を人々は「常識」と呼び、その常識をより妥当に、より豊かにする為の判断の連続的思考運動を「哲学」と呼ぶのだと、俺は勝手に考えている。

常識と哲学はセットだ。常識が常識として維持変化しながら機能する為(常識は不変ではない)にはより精度の高い哲学が必要だし、哲学を暴走させないように引き止める為に常識が引力として働く。

若干逸れるかも知れないが、俺はこのような思考態度を論語における次の章句から学んだ。

学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し

※俺訳
「既存の知識を学んでも、そこに思考が無ければ役にも立たない。思考をしてもそこにこれまでの人類が築き上げてきた知識を踏まえなければただの思考暴走に陥り危険なことになる」

当然ながら今の世の中、俺はこの常識と哲学が崩壊していると考えており、だからこそコロナ禍が人災としてこうも長引いていると考えている。

そして常識と哲学の崩壊が齎したのがタイトルの通り、

臆病、卑怯、同調圧力だと考える。

臆病

人間と言うものはそもそも慎重な生き物だ。いや、基本的にどんな生き物も、外敵の存在さえ知れば慎重に生きるものだろう。それが生命を守る為の本能なのだから。

しかしその慎重も、過ぎれば臆病となる。臆病は慎重とは異なる。あくまで慎重と言うのはプラスとマイナスを"それなり"に比較して、プラスになる可能性があるなら踏切ろう、マイナスなら様子を見よう、乃至やめよう、と言う心持ちの状態であるが、臆病と言うのは特定のリスクばかりを恐れ、判断が鈍麻した状態のこと、またその為に好機を逃したり、或いは手遅れになったり、はたまた先走って余計なことをしたりする状態のことを言う。だが臆病者にはそれが理解できないし、できてもなかなか治せない。そしてそんな状況は良くないと思っているが、そんな自分の愚かしさを認めたくない奴等は、それが自分だけのものではない、皆が同類なのだ、皆の為になるのだと自他に言い聞かせることにより、そのコンプレックスの克服を企む。

卑怯

しかしそれは本当の克服ではなく、他人のせいにしたり、自分は悪くないと思い込む為の欺瞞に過ぎず、畢竟、卑怯であると言わざるを得ない。

過ちを過ちと、また己の弱さを認められない奴等は、それを認めない限り、どんどん自他を不幸にしていく。

過ちて改めざる。これを過ちと言う

結局こうやって他人に擦り付けるのは対症療法ですらなく、誤魔化しに過ぎないのだ。無職故の飢えを誤魔化したくて腕を折って自分が働けないのは仕方がないと開き直るようなものだ。このような思考が続く限り、この人間は改善することはできない。

同調圧力

ではどうするかと言うと、その愚かしさは標準的であると、それを皆が認めねばならぬと、また同じ水準にあるのが正義であると嘯くのだ。彼等は失うものがないので、全力で圧力をかける。その対象は目に入る、自分に関係すると思われる汎ゆる人間である。そしてそれは目的や理由なんてものも畢竟必要としない。

ただそうさせることで自我を保ちたいだけなのだ。

実際、やってどうなる?

「我々が我慢しているのに外国人だけ許すのはけしからん!」

それが彼等の基本であり全てだろう。

何故我慢しているのかも、その我慢はどうやれば終わるのかも、誰が我慢せねばならないのかも、何も彼等は考えていない。ただ万人が等しく我慢していなければならない、と考えているに過ぎず、我慢の結果何がどうなるのかも興味はない。

そもそも論、やっても問題になるようなことはないだろう。せいぜい陽性者がちらほら出るだけであり、深刻な事態になる要素はない。

そもそもあるとしたら、彼等が対策であると称しているマスク(笑)やソーシャルディスタンス(笑)やアルコール消毒(笑)に効果はないと認めるに過ぎないのだが、それすら微塵も思い浮かばない。

結局彼等は人間としての失敗作なのだ。

そんな奴等に社会が合わせてどうなるんだ?

責任ある大人はしっかりとそれ等を踏まえて未来の社会をどうするのか考えろ。

それを怠って子供を指導したり、何かを押し付ける資格も権利もないだろう。

今日本において品性も知性も最も劣った存在、それがコロナ脳だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?