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あゝ素晴らしき場末よ、永遠に

どうも、石井です。

最近は対局も少なく、暇な週末にあちこち行って麻雀してたら、よく行く雀荘の店員さんに「旅打ちばっかりしてんじゃねえ」と怒られたのでたまには僕のルーツである田舎の雀荘の話でもしようかなと。
あと少し感動した話もあるのでそれも少し。今日はクリスマスイブだからね、愛を語りましょう。

僕が麻雀を覚えたのは友人の勧めですが、どハマりしたきっかけはある雀荘なんですよね。

学校を卒業したあと地元から少し離れたところに住み始めた僕は、人生に全く刺激がありませんでした。
ふらっと遊べる友人も近くにおらず、予定を立てるのが嫌いな僕は週末になる度に無水カレーを作り、四連休に予定も立てず一人で茨城まで行ったりしていました。

たまに近所の雀荘に行ったりもしていて、今となっては下振れだったのか下手だったのか分かりませんが、張らんツモらん掴む刺さるの麻雀四重苦だったので頻繁には行ってませんでした。あの卓壊れてたよマジで。

冗談はともかく週末は引きこもり、たまに放浪者みたいな生活を送っていた僕ですが、ある時用事があって実家に帰ったタイミングで少しだけバイトしていた雀荘に寄りました。
1~2年くらい行っていなかったのでどんな感じになってるかな~と思って行ったらそもそもオーナーがかなり若い人に変わっていました。知ってる人もいましたがね。

なんかふわふわしたまま店員さんと話していたら、知ってるおっちゃんと、なんかでかくてイカつい人Aさんと、その子分みたいな態度をとってるBさんの卓に案内されました。そこでの麻雀がもう凄いんですよ。

Aさんは自分に対しても人に対しても見せ牌めっちゃ厳しくて、見た目の割にマナー良い人なのかなと思ったら第一打から打牌めちゃくちゃ強くて、突然倍満くらいの勢いで卓に牌を叩きつけたと思ったら「ツモォ!(バチィィン)ゴットォ!(ドヤ顔)」とか言い出すし、

BさんはBさんでふざけてるから立直の出アガリ発声が「ロォ!(ロン)メェンピン!(立直平和)、(裏ドラ確認して)メェェンピン!(2000点)」とかやりだすし、頭がおかしくなりそうでした。

おっちゃんも面白い人で、おっちゃんの立直に対して無スジ切ると真顔でこっち向いて「リーチ♪︎(裏声)」とか言ってくるんですよ。ロン発声はロンドンだし、ツモったと思ったら「ツモドン、セニョール(1000オール)」とか言い出すし。

すげえなこの雀荘ってなりましたね。
全員嫌味っぽくないのがまた凄い。

僕が全く知らない人間じゃないからって言うのもあるんでしょうけど凄まじい衝撃でしたね、こんな店あるのかと。
ただ同時にめちゃくちゃ楽しかったですね。久しぶりに腹を抱えて笑いました。

その日からですね、頻繫に雀荘に行くようになったのは。だっておもしれえんだもん。
人生変わりましたよマジで。それこそ麻雀を真剣にやるようになったのもこの時期です。やるからには勝ちたいですし。
あの日あの雀荘に行っていなかったら確実にプロにはなっていないでしょうね。人生何があるか分からんもんだ。

ちなみにBさんは半年前くらいに転職だかなんだかで遠くへ行ってしまいましたが、最近帰省していたらしく例の雀荘に顔を出していたそうです。その際に「別の県に行って実感したけど、俺はここで打つ麻雀が好きだったんだなぁ」と言っていたらしいです。ちょっと感動したと同時に少し寂しかったです、またたくさん打ちたいですね。

場末と呼ばれるようなお店って、お客さんの全体数が少ないんですよ。それこそセットみたいな雰囲気になっているところも多いです。
だから日の目を浴びることも少ないですが、そこで麻雀に出会ったり入口になった人間もいるわけで。

もちろんこういう店が万人受けするとは微塵も思ってません、嫌や人もいるでしょう。全部の雀荘がこうなってほしいとはさらさら思いませんが、こういった楽しいお店もいつまでも頑張ってほしいなあと。

僕には通うくらいしかできませんし、それがいつまで出来るかもわかりませんが、そう願っています。

最後に、ここまで読んで下さった方へ最大限の愛を。
Merry X'mas!

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