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自分が好きなことを仕事にしたい、誰もが考えることだと思います。私も学生時代は好きなことしかしたくないと思っていたし、社会人になってからも、もっと好きなことを仕事にできるんじゃないかと考えたりもします。

私は一級建築士と一級建築施工管理技士という資格を持っていて、建設会社、設計事務所と渡り歩きながら建築に関わる仕事をしていますが、建築が好きかと言われるとそうではないです。建築作品集を夢中で読み漁ったり、建築旅行に積極的に出かけたり、建築論を語り合ったりすることはなく、同じく建築を生業にしている夫や友人たちと比べて好きの度合いが低いと思います。

それなのに、なぜ建築に関わる仕事をしているかというと、高校生の私がなんとなくで建築学科を選んでしまい、そしてそれから15年以上が経ち、今更それ以外の道に行く勇気がないからです。

私が好きなことは、編み物です。小学生の頃からずっと編み物、特にあみぐるみを編んでいて、毛糸を手に取って、色の組み合わせを考えながら何を作ろうかと思案する時間は、あのときとずっと変わらずズキズキワクワクします。それでも編み物を仕事にしようと思わなかったのは、編み物で社会貢献するのは難しいかなぁ、と思ったからです。それにおばあちゃんになってから編み物で商売してもきっと遅くない。それで若いからこそできる道を選びました。

最近整理がついてきたのは、好きなことを仕事にするよりも、自分が得意で、周りの人の役に立つことを仕事にするのがいいのではないかなぁ、と。好きなことって自分が好きだと自己暗示をかけているだけで、実はそうではないかもしれない。それに好きなことを仕事にしたら、好きなことも嫌になってしまうかもしれない。だけど、得意なことって客観的な判断。続けたとしても苦になる可能性は低いと思います。

私の得意なこと、というか良いところは、
・語学を頑張ろうとしているところ
・コツコツ地味な努力ができること
・根性がある
・工事現場を知っている
そんなところでしょうか。

語学とか努力とか根性は、どの仕事をやるにしても必要なことかもしれないけれど、、それと現場を知っていることとを掛け合わせて、自分らしく働いて、稼ぎつつ、周りの人の役に立てるといいな。




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